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(11)速攻・・・その2(速攻→ハーフコートオフェンスへの切替)

2016.02.22 09:00

アウトナンバーにできれば、多少無理と思っても、多少強引だとしても、そのままフィニッシュまで行ってしまったほうが、チームとしてもリズムはできやすいと思う。まぁ、何度も立て続けにファール無しで止められるなら、考えものだけど(笑)

てなわけで、次は速攻からセットオフェンス(ハーフコートオフェンス)への切替え方の話。


☆アウトナンバーにできなかった場合

3人で速攻に向かっても、相手の戻りが速く、アウトナンバーにできない場合がある。

その場合、そのままフィニッシュまで行くか、次の展開に切替えるかの基準が必要になる。次の展開とはセカンドブレイクかセットオフェンスをさす。


① 同数の場合

高さ・スピード・技術におけるミスマッチがある場合、そのままゴール下に攻めることが出来るのであればシュートを狙う。

これ以外の場合は、次の展開へ。


② 相手の方が多い場合

無理にフィニッシュを狙わず次の展開へ


☆セカンドブレイク

3人で攻めきれなかった場合、ボールをサイド側、出来ればコーナーに移動させる。ボールマンがそのままコーナーへ流れてもいいし、サイドを上がってきた2人が開いたところにパスしてもいい。

大事なのは、ゴール下にスペースを空けておくこと。そのために、2人がコーナーでステイし、もう1人は、サイドライン沿いでセーフティに戻ること。

そして、その空いたゴール下のスペースに残っていた2人(2線)のどちらか、もしくは時間差で走りこみ、そこにパスを入れてシュートを狙う。


☆セットオフェンスへの移行

速攻、セカンドブレイクでもシュート出来なかった場合は、セットオフェンスへ移行する。

この場合も、ゴール下に広いエリアを確保するポジショニングを意識させる。

そして、全員の準備ができるまでは、トップやウイングでボールをキープして態勢をしっかり整えてから攻めはじめる。

キープする時は、コートの中の選手たち自身が、「キープ!」などの声を掛け合い、フロアバランスを取れるようになるのが理想。

正直なところ、ここまで指導するには、かなりの時間を要する。毎日、指導者と選手全員が練習に参加できていれば、細かくいろいろな指導が出来るはずだが、なかなかそう簡単にはいかない。

選手同士が気付き合え、声を掛け合える雰囲気、また、躓いた時に、段階を踏んだ復習できる指導動画などの準備が必要と思う。


いずれにしても、攻め急ぐ必要がないことを子どもたちに理解してもらうのが大切。

うちのチームは、速攻主体なんだ!と方針を前面に押し出している関係上、ディフェンスの人数が倍居ようが、身長が10cm以上も違うミスマッチだろうが、闇雲に突っ込んでいってしまう子が、どうしても出てくる。

無理して、得点チャンスを潰すより、しっかりとボールを繋いで、次のオフェンスに繋げることもしっかり教えていきたい。