(11)速攻・・・その2(速攻→ハーフコートオフェンスへの切替)
アウトナンバーにできれば、多少無理と思っても、多少強引だとしても、そのままフィニッシュまで行ってしまったほうが、チームとしてもリズムはできやすいと思う。まぁ、何度も立て続けにファール無しで止められるなら、考えものだけど(笑)
てなわけで、次は速攻からセットオフェンス(ハーフコートオフェンス)への切替え方の話。
☆アウトナンバーにできなかった場合
3人で速攻に向かっても、相手の戻りが速く、アウトナンバーにできない場合がある。
その場合、そのままフィニッシュまで行くか、次の展開に切替えるかの基準が必要になる。次の展開とはセカンドブレイクかセットオフェンスをさす。
① 同数の場合
高さ・スピード・技術におけるミスマッチがある場合、そのままゴール下に攻めることが出来るのであればシュートを狙う。
これ以外の場合は、次の展開へ。
② 相手の方が多い場合
無理にフィニッシュを狙わず次の展開へ
☆セカンドブレイク
3人で攻めきれなかった場合、ボールをサイド側、出来ればコーナーに移動させる。ボールマンがそのままコーナーへ流れてもいいし、サイドを上がってきた2人が開いたところにパスしてもいい。
大事なのは、ゴール下にスペースを空けておくこと。そのために、2人がコーナーでステイし、もう1人は、サイドライン沿いでセーフティに戻ること。
そして、その空いたゴール下のスペースに残っていた2人(2線)のどちらか、もしくは時間差で走りこみ、そこにパスを入れてシュートを狙う。
☆セットオフェンスへの移行
速攻、セカンドブレイクでもシュート出来なかった場合は、セットオフェンスへ移行する。
この場合も、ゴール下に広いエリアを確保するポジショニングを意識させる。
そして、全員の準備ができるまでは、トップやウイングでボールをキープして態勢をしっかり整えてから攻めはじめる。
キープする時は、コートの中の選手たち自身が、「キープ!」などの声を掛け合い、フロアバランスを取れるようになるのが理想。
正直なところ、ここまで指導するには、かなりの時間を要する。毎日、指導者と選手全員が練習に参加できていれば、細かくいろいろな指導が出来るはずだが、なかなかそう簡単にはいかない。
選手同士が気付き合え、声を掛け合える雰囲気、また、躓いた時に、段階を踏んだ復習できる指導動画などの準備が必要と思う。
いずれにしても、攻め急ぐ必要がないことを子どもたちに理解してもらうのが大切。
うちのチームは、速攻主体なんだ!と方針を前面に押し出している関係上、ディフェンスの人数が倍居ようが、身長が10cm以上も違うミスマッチだろうが、闇雲に突っ込んでいってしまう子が、どうしても出てくる。
無理して、得点チャンスを潰すより、しっかりとボールを繋いで、次のオフェンスに繋げることもしっかり教えていきたい。