自然の恵み
三宝出版@sampoh_official
自然の恵みが自らを育んでくれたことを知るかのように頭を垂れる「稲穂」の姿は、恩恵を受けとめる姿勢そのものです。
【トランス誘導:自然の恵み】
山の中腹に 一本の大きな木があります。
木は幾年も前からそこに立っていて 命の営みを繰り返してきました
...........
春になると萌え出ずる柔らかな若葉をつけ 訪れる人々に生命の輝きを分け与え
夏には生い茂る青々とした葉になり......葉を渡る風はサラサラと
照りつける夏の暑さを和らげ、 人々に一時の憩いと安らぎを与える.......
秋にはその葉を色鮮やかに染め、まるで木から蝶が飛び立つように その葉を散らし
そして 冬には 深い眠りのうちにありながら 雪深い道の道標となるのです
葉はやがて枯れ、大地に帰り、….新しい命に自分の命を引き継いでゆき.....
木もまた新しい営みの準備をするのです.........
誰に言われるのでもなく………誰に認められるでもなく......
ただあるがままの自分に聴き…….
時が来れば葉をつけ……..時が来れば茂り.....時が来れば色づき そして散ってゆく……
面々と続く命の営みの繰り返しの内に...…
ふと氣づいてみると 何時しかこんな大木になった自分を感じる
…………
氣の遠くなるほど淡々と 命の営みを続ける木…………
それでも木は幸せでした……
自分を支える大地の確かさ………
大地は死を受け入れ……それを豊かな養分に変え………
新しい命へと注ぎ込んでいく
そこには汲んでも汲んでも枯れることのない 地下の泉が隠されている
……
大地に育まれる命の連なり.……そのうちに生かされる木は幸せでした
……
そして木を包む空氣……木はこれを吸い、これを吐き出し、命を生きるのです……
命は呼吸……
木を包む空氣……時には凛と冴えわたり、その冷たさに身が引き締まり
時には温かく 全てを溶かす温もりにその身を委ね……
ときには暑く、木を燃え立たせ、そのエネルギーを掻き立てる……木の命は空氣……
太古から 全ての命を循環し………これからも巡り続ける空氣……
永遠の時を紡ぐ 空氣を注がれ……木は生きたものとなり………
今 生かされている…… 木は幸せでした………
木の友達は風……枝枝を揺する風は………時には甘い香りを運び………
ときには塩の香、 里の香を運んでくる………
ときには風は 遠い世界の出来事を囁き謳う…………
木は風と戯れるのが好きでした……
そして木は……小鳥やリス、野ネズミ、虫たち………そんな生きものが
木を訪れ 遊び、戯れるのが好きでした。
山道を登り来る人々……… 下りゆく人々………人々を見守るのも大好きです……
・
ある日こんな木の下に 一人の女性が立っていました。
彼女は 木を撫で、見上げ、両手を広げて木を抱き、耳を幹に押し当てて
木の命の流れに耳を澄ますのでした。
木は嬉しくて もう嬉しくって………ものも言えない程でした………
やがて彼女は木の根元に横たわり……虹色に輝く木漏れ日を見上げていましたが
いつしか深い……深い……眠りについていました……
木は喜びに熱くなり、身体を震わせながら、囁くのでした…………
私の愛する人………
心行くまでお休み……
深い……深い……
安らぎがあるように……
あの懐かしい母の胎に居る様な……
満ち足りた……深い安らぎが……
いつもあなたにあるように
そう……あなたのままでいい……
あなたのままがいい……
むろんあなたは弱い部分を持っている……
でもそれはあなた自身ではない
むろんあなたは足りない部分を持っている……
でもそれはあなた自身ではない
あなたはあなた……
宇宙から愛され、慈しまれ、命を与えられたあなた……
一人の人間………自己信頼という輝く灯を持った一人の人間………
そしてあなたは自己信頼によって 行動できる……
限りなく大事な……ユニークな存在です………
必要なものはすべて備えられ……すべて与えられ……すべてあなたの内にある
・
あなたが望みさえすれば…あなたが求めさえすれば…あなたが受け取りさえすれば…
すべてのことは可能なのです……
【トランス誘導:自然の恵み】《ここではトランス誘導と覚醒誘導をご紹介します。》
誘導の言葉は 相手の呼吸に合わせたモノトーンが効果的です。
それでは 椅子に深く腰をかけ 目を軽く閉じて 楽な姿勢で座ってください。
頭頂を糸で引っ張られているイメージで背筋を伸ばすことが出来るでしょうか..........
口から糸を吐き出すように いまある息を みんな吐き出してください。
息・を吸って.....吐いて...自分のペースでゆったりと呼吸をしてください。
もしかしたら肩の力を抜くことで 更にゆったりと呼吸をすることが出来るかもしれません。
あなたは はっきりと、あるいはかすかに聞こえてくる音に 注意を向けることができるし、
和多志の声を聞くこともできます。
足の裏あしの感覚や太ももに触れている手の感覚を感じることもできるし、.........
そして更に瞼の裏にぼんやりとした明るさや なにがしかの映像を見ることが出来るかもしれません.............
何を見ても、何を感じても、何を聞いても良いのです…何をどのように感じてもいのです...........
呼吸に意識を向けていくと 吸う息と共に膨らんでゆく胸の感じや 吐く息と共に しぼんでいく身体の感じを味わうことができるでしょう...........
そうしていると まだ氣づいていないかもしれないけれど 呼吸は 更に深くゆっくりと変化して 体の感覚も変化しているの氣づくかもしれません。...........
そう.…意識が内側に向いて行くに連れて.....更に深く........
ただ起こることに身を委ね、無意識の心に任せて、まるで誘われていくときのように..........
意識のまどろみの中で……無意識が和多志を更に深いリラックスした........
より深い世界へといざなっていくのに氣づくことが出来るでしょうか
.....
そう....あなたのペースで……あなたの無意識の誘うままに…………
ただ任せていくと より深い………限りなく深い 無意識の世界に入ってゆきます......
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あなたは今聞いた話を 何時でも思い出すことができるし……
思い出さないことも自由です……
大切なリソースを得たことを 無意識が知っているので 氣づかなくてもよいのです
あなたの無意識は もう既に学んでいるので 必要な情報だけを選択してくれます。
重要なことはすべて無意識が処理してくれることでしょう
(声のトーンナリティを高めて)
さてそれでは 今ここに戻ってくる準備をしてください。
少しずつ呼吸を確かに
今ここにいることを思い出して、遠くに聞こえていた和多志の声も
近くに聞こえ、足の感覚、手の感覚 に意識を向けて、今から三つ数えますから三つ数えて「はい」と言ったら戻ってください。
一つ;深く息をして
二つ;目覚めた時は生き生きと すっきり爽快です。体の機能も快調です。
三つ;はい
ゆっくりと眼を開け 体の力を取り戻していってください。