事業計画(7)得意先と仕入先
こんにちは。わこうです。
今日は得意先と仕入先に関する部分について書きたいと思います。
・得意先について
以前、概要のところで販売先として下記のまとめを書きました。
・事業規模100名以下(それ以上も対応は可)
・営業区域は多摩地区を中心に東京近郊(スカイプ等の併用や交通費請求が可能なら広範囲も対応可)
・すでにアウトソーサーなど外部リソースを利用しているがサービスに満足していない事業所
・または現在は内部で対応しているが負担や不安を感じている事業所
販売先と得意先は厳密には意味が違うのかもしれませんが、私はほぼ同義として捉えた上で今回は少し違う視点で考えたいと思います。
想定している主な得意先は、自分の場合は事業主メインなので、従業員を使用する個人事業主や法人企業が主なクライアントさんになります。
個人の方の年金裁定請求などは相談があってから検討するか、他の先生をご紹介することになるかと思います。
まず、お付き合いの仕方としては顧問契約など継続的なものとスポットでの一時的なものとに大別されるかと思います。
理想としては継続的なお付き合いがしたいなという思いはあります。
給与社保や提案サービスは継続的に関わり続けることでサービスの質を向上させ易くなると思っています。
当然、マンネリ化も起こる可能性がありますが、それはキチンとメリットを出し続けていない結果だと思いますので、報酬に見合うサービスを提供し続ける緊張感を保つことが大事だと思います。
また、事務所経営の視点で言えば、月次の安定収入はもちろん、表面上の課題以外の情報も入手しやすいという点も挙げられるかと思います。
どんな業務でも同じだと思いますが、ある一点だけを改善したり補完しても、全体では改善していなかったり、場合によってはバランスを崩すことにもなりかねません。
そういった意味で、継続的に支援をさせていただければと思っています。
ただ、スポットでのサービスが嫌というわけでもありません。当然、そういうお付き合いの方が向いている場合もあると思います。
そこはこちら側の理屈ではなく、クライアントの嗜好に合わせて対応できる形にしたいと思います。
また、比較的長期的な顧問契約の考え方と個別サービスのスポット契約の中間的な立ち位置に、最近流行りのサブスクリプション的なサービスが考えられます。
サブスクリプションの要素と士業サービスを考えた時、特定の課題に対して期間限定でクライアントの支援をするサービスはある程度ニーズがあるのではないかと思います。
必要な時に必要なサービスを利用するというのは、期限を決めて結果を出すことになりますので、クライアント側からすればとても効率が良い依頼形態になると思います。
また、サービスの良し悪しの判断が比較的短期間でできるので試験的に導入することも可能で、依頼に対するハードルが若干下がるのではないかと思います。
自分が想定している得意先は、従業員が数名から100名未満の規模の企業だと想定しています。
実際、近隣所在の事業所は100名どころか50名未満、20名未満の企業が数としては圧倒的に多い状況があります。そういう状況では短期的にサービスを利用してもらうニーズも検討すべきかと思っています。
また、お付き合いしていく中で、クライアントの規模が大きくなっていった時には、その体制に見合った事務所にレベルアップをしていただくことを提案することもあると思っています。
それでもお付き合いをいただければこんなに嬉しいことは無いと思いますし、全力で支援したいと思いますが、まずはクライアントさんのメリットを最優先に考えられればと思います。
ちなみに、事務所の規模についてですが、さすがに開業当初は個人でスタートしますが、なるべく早い段階でスタッフの雇用と法人化をしたいと思っています。
やはり自分自身が人の領域を取り扱う経営者である以上、自分自身も実践をすべきだと思っています。もちろん、人を雇用して法人化することは体制的にもお取引的にもクライアントさんにメリットがあることだと思っています。
ただ、当然に経営者の判断として、クライアントの見込みゼロで人を雇用するような無謀な真似はできません。ここはきちんと経営計画と人員計画に基づいて早期の雇用と法人化を実現したいと思っています。
得意先の業界については事前に絞ったり、専門性を出す予定はありません。お話を頂ければどんな業界でも対応したいと思います。
ただ、得意不得意というわけではありませんが、過去に経験したり在籍した業界については、初見の業界よりは多少のアドバンテージがあるかと思っています。
特に医療、保育・福祉、ITなどは職種や雇用形態、勤務形態が多種多様で複雑なところが多い印象ですので、そういった部分でお役に立てる部分はあろうかと思います。
・仕入先について
士業の仕入れはまず自分の知識のブラッシュアップだと思います。
新しい知見も含めて幅広い見識を維持しなければいけないと思っています。
社労士会などの研修はもちろん、周辺領域の勉強もすべきかと思っています。
また、新しいテクノロジーやサービスも積極的に試していきたいと思います。
自分で試して初めてわかることや良し悪しの判断基準が醸成されると思っています。
どちらかというと、自分は歴史に学ぶ賢者タイプではなく、経験に学ぶ愚者タイプだと思っていますので。
ただ、初期投資や固定経費が比較的少なくて済むのが士業の開業ですが、無理しない程度で費用をかけるべきところにはかけたいと思います。
・研修関係:社労士会、支部の勉強会、協同組合、商工会議所、日本法令等のセミナー、業界団体のセミナーなど
・事務用品:アスクル、アマゾン、ラクスル、近所の文房具店、家電量販店、中古オフィス家具店
・備品:同上(書棚、PC、プリンターor複合機、電話、シュレッダーなど)
・その他:業務支援&給与計算ソフト(SmartHR、freee、MFクラウドなど検討中)、e-Fax、Eight、Chatwork、Zoom、Misocaなどの各種業務支援サービス
仕入先は経費とリンクするので、損益計算書のところで再度触れたいと思います。