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差取り(悟り)

2024.11.28 06:12

facebookTaiki Shimizuさん投稿記事

日々 「体の五感」で深く感じることを 意識しましょう。

・見ること、・触れること、・聴くこと、・食べること・匂いを嗅ぐこと

その瞬間瞬間にそれを深く味わうことで心の中に刻まれていきます。

そうやってカンじる能力を養うことで『感』が やがて第六感やインスピレーション、

野生の勘の『勘』へと研ぎ澄まされていき、ついには観自在菩薩や内観が意味する

『観』になります。

その時損と得という「差」善と悪という「差」美と醜といういう「差」金持ちと貧乏という「差」他人と自分という「差」あの国とこの国という「差」健康と病という「差」

生と死という「差」心の根っ子にある劣等感や差別意識が取り払われすべてが一つになり、

悟り(差取り)」ます。「差の世界」は すべて思考によって生み出されます。

「差」は頭の中にしかありません。

ですから「差の世界」に 実体はありません。

実はあなたの五感はいつでも「差取り」の世界で活動しています。

あなたの眼は、映し出すものに「差」を付けず、全てを平等に映し出します。

あなたの耳も映し出す音に「差」を付けずすべての音を平等に映し出します。

鼻は香りを、舌は味を、身体は感覚を、それぞれあるがままに映し出しています。

思考だけがあれこれ意味づけをし、「差」を作り出します。

その「差」が 深刻な争いや戦争を生み出すのです。

その思考が「差」を作り出す以前の世界・・・そんな当たり前のことを思い出すことが

「差取り(悟り)」なのです。( しみず たいき )


facebook藤井 隆英さん投稿記事【 幸せになるための技術 】

―ティク・ナット・ハン師最後の法話―

マインドフルネスの祖、故ティク・ナット・ハン師の日本ポータルサイトである「微笑みの風」にて、師が、脳梗塞で倒れ言葉を失う直前の、言葉という形では最後の法話(2014.10.27)がアップされました。

*文章最下段にリンクがあります。

動画は同時通訳で視聴できますが、大事なところを書き出し分かりやすくまとめましたので共有させていただきます。

〇教育者の使命はかけがえのない地球を守ることができる人を育てること。そのためには自分自身を変容し、自らが幸せになることで初めて幸せな人を育てることが出来る。

〇自分を幸せにしていく基礎である身体を大切にするのが肝要である。今の時代は個々が孤独に苛まれていることで、教えるということを難しい状況にしている。まずは自分自身が幸せでなければどうやって他者を幸せにできるのでしょうか。

〇幸せになるということは、心地よく微笑むことが出来ることである。その初めの一歩として自分に戻ることが大切であり、その実践の基礎が意識を身体に戻すことなのです。

〇生活の中で意識を身体に戻すことの基礎は、注意を呼吸に向けること。呼吸は心を身体に戻す要素なのです。それにより思考に迷い込むことから離れることができる。

〇注意を向ける呼吸自体を心地よさに委ねていくことで、生きることの素晴らしさや喜び、生きていることの奇跡に気づくことができる。

〇人生全ての瞬間を深く生きる為に心と身体は一つであるべきです。一つである時、わたしがわたしとして完全に存在していることに気づくことができる。

〇人生の素晴らしさがそこにあることを認識することで、太陽、木々、鳥たち、神の国がいまここにあることに気づくことができる。それは人生を純粋にシンプルに幸せに生きるチャンスを持っていると気づくことでもある。

〇この世で生きているということは、すでに有している幸せな条件がたくさんあるということです。しかしそれは待っていては手に入らないものである。

〇マインドフルネスの真の実践者は、幸せと喜びの感覚をいつでも生じさせることができる。

〇幸せになるための技術は、苦しい感覚、辛い気持ちが興った時に、呼吸により辛さを抱きしめること。

〇自分自身の苦しみを、身体と感覚、感情で引き取ることができれば苦しみを扱うことができる。それは技術である。

〇他者も同じく、苦しみを扱うことができないので、苦しみを抱え表出することで私たちを苦しめる要因となる。それは本当は他者を苦しめたいから行っていることではなく、どう扱ってよいか分からないからそうなってしまうということ。

〇苦しみ方を知っている人は苦しみが少なくなる。

〇他者が苦しんでいることを理解できるなら、自分も苦しまなくて済む。

〇思いやりは怒りの解毒剤。思いやりによって慈悲のエネルギーが生まれ、結果的に微笑みが生じてくる。

〇心と身体が一つになった自分自身に戻ることができれば、家族を助けることができる。

〇慈悲のしずくはコミュニケーションを修復し和解を促す。

〇本当に聞くということは(傾聴の方法)、慈悲を持って聞くということ。自らは心を空っぽにし、苦しみが減衰している安心の状態で聞くこと。その上で、話して話して話してもらい、こちらからは言葉を挟まない。全部話してもらった後、修正が必要ならば、聞いた側が伝え方を慈悲の枠の上にて考えた上で、後で直すことを伝えることが大切。

〇幸せな先生が世界を変える。それはひとりでなく平和で調和を有した先生たちが増えていくことで変革されていく。それには皆で集って実践するサンガを作ることが必要である。

〇誰しもがサンガの設立者になれる。釈迦が世界への実践として最初に行ったのはサンガを作ることだった。

文責:藤井隆英

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