第29番札所 上幸平大地蔵(かみこうびらおおじぞう
●入り口(A)
トンバイ塀の裏通りを下り来て、辻精磁社の塀から右折します。
●入り口(B)
町並み保存の表通りを下り来て、岩尾磁器対山窯の賑やかな塀の対面にある「小路庵」への路地から入り、150m直進です。
●札所堂宇
●安置仏
本尊
地蔵菩薩:身長191cmの檜造
●歴史
大地蔵の背に「1825年に京都の大仏師が色を塗った」と記されています。
その下に少し、煤焦げた跡が残っています。
この焦げ跡の訳は、1828年に起きた有田大火で堂宇が燃えていた時、近くの住民が大地蔵を担ぎ出した、と伝わります。
●漢字
この漢字を、ガイド本巻末の チェックシート「29番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。
●近くの見どころ・施設
1.銀杏樹
場所
札所から南へ10m
由緒
雌の公孫樹で、泉山の大公孫樹の花粉を受けて銀杏実をつける
この銀杏樹が、上幸平山と大樽山の境界とされてきた
2。三空庵広場
場所
札所の南側広場
由緒
1868年の絵図に「最勝寺」の寺名あり
3.有田陶磁美術館
場所
札所から、トンバイ塀の裏通りを南へ100m
由緒
明治初期に有田焼窯元の倉庫として建築され、後に有田焼徒弟学校(研修所)となる
1954年に佐賀県第1号の美術博物館となる
有田焼の創業期から、その発展の歴史を展示物で解説している
4.有田館
場所
札所から南へ200m。札の辻交差点に建つ
由緒
1996年の世界ほのお博の後に有田町営観光施設「有田館」として創設
有田館では、世界ほのお博で人気アトラクション「からくり人形」と「有田焼カフェ」を再現していた
2020年から有田観光協会の事務所となる
からくり人形は残念ながら、2021年から自宅療養中
5.陶山神社
場所
札所から南へ200m、札の辻交差点から東へ100m
由緒
有田皿山が確立した1656年頃に、宗廟八幡宮として創建
祭神は応仁天皇と鍋島直茂公
社殿は1880年に改築し、秋季大祭「有田ぐんち」は1880年から当番町制となる
境内の磁器製鳥居や狛犬は、往時の慣習により、当番町が寄進してきたもの
6.陶祖李参平公の碑
場所
陶山神社の上方の尾根で「陶祖坂」を登る。所要15分。
由緒
有田焼300年祭で建立を決め、1918年に竣工した
工事は、石柱材を神社脇まで鉄道輸送し、木馬道を作って曳き上げた
木馬道跡が、が今日の参道「陶祖坂」となる
●第30番札所への道案内