もうお忘れでしょうが
2024.11.29 01:56
280馬力規制と言う新車販売の時には280馬力以下にしましょうという時代がココ日本にはございました。280馬力、当時でも実は簡単に出た数字でしょうしその数字に抑え込む様に日本のメーカーも四苦八苦だったと思います。ですので海外の様に大きな排気量が無いという国産車の馬力規制があったという事実は知って頂きたいです。レシプロエンジン然りロータリーエンジンも280馬力と言う縛りの中で進化した日本の技術ですのでそれを解放すれば...と考える時代こそカスタムの時代、エンジンチューニングの時代だったのです。280馬力に抑え込まれていますので解放すればすぐに50馬力どころか100馬力上がりますなんて事も当たり前でした。応用としての馬力の開放、解放する事による弊害への対策。これを実現する為に機械のみならずコンピューターの書き換え等当時は私達も自動車メーカーの開発の方々とお話させて頂いておりましたしその分野に特化していた時期もございました。その昔はキャブレター(機械)の時代でしたが昭和の終わり頃からはインジェクションの時代へ。コンピューターを理解しなければ前に進めない電脳の時代へと進化しました。機械とコンピューターで280馬力に抑える自動車メーカー、それを解放する私達。そう考えればココ日本のエンジンがこの縛りでそれ以上進化出来なかったという事と共にレースと言う土壌やラリーと言う競技ではこの縛りを解放出来るという正しい文化もございました。280馬力と言う数値、今でこそこれが無くなりましたので良い時代になった...ですが開発の競争の時代もまた終わっていました。全ては時代なのでしょう。