第36番札所 蓮華山不動院(れんげやまふどういん)
●入り口
猿川渓谷公園駐車場から、渓谷沿いの車道を登っていきます。
●札所
●安置仏
本尊(中央)不動明王
脇尊1.(左側2尊)弘法大師
脇尊2.(右側3尊)観世音菩薩
●歴史
現3世で、開祖は有田町内岩谷川内の三段水近くで真言宗庵を拓く修行僧でした。
1961年に、有田小学校改築前の講堂の廃材利用で、学校林作業舎として建立されました。
この時、開祖が管理人として入居し、その後の学校林廃止となり、真言宗修行道場として所有されました。
本尊の安置廟にある菊の御紋は、戦時中の有田尋常小学校時代の教育勅語書院の御紋です。
●漢字
この漢字を、ガイド本巻末の チェックシート「36番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。
●近くの施設・見どころ
1.大谷溜池
場所
札所の東側1,500m、林道を20分
由緒
1697年に、有田新村の農業用ため池として構築された。
1933年の外尾尋常小学校の火災の時は、消火用水の確保のために、同村の青年が掛け登り、溜池の貯水栓を抜いたという逸話も残る
1948年9月の集中豪雨で堰堤が決壊し、麓の猿川地区の住民23人が流されて溺死した
2.「23水」供養塔
場所
札所から参道車道を100m下る
参道脇の石碑群の上段部
由緒
1943年9月の水害(地元では「23水」と呼ぶ)の犠牲者23人の慰霊塔
3.猿川渓谷公園
場所
札所から下る参道(車道)脇
由緒
猿川渓谷に堰堤が構築され、自然プールが創設された。時期は「23水」後。
1987年の有田町営事業で、この自然プールを中心に渓谷公園が整備された、
4.猿川窯跡
場所
札所から西方300m
猿川渓谷公園駐車場から欄干橋を渡り100mの国道高架橋から右手路地50m
窯跡は左手民家の向こう側の森の中に眠っている
由緒
1620年頃に稼働した有田焼草創期の窯で、佐賀藩最初の藩窯とされた
猿川上流部は青磁に適合する釉石の産地で、その頃に日本で最初の青磁が焼成された
●第37番札所への道案内