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子供しかたどり着けない部屋

2019.01.20 14:56

お婆ちゃんが子供の時に住んでいた家の奥座敷にある押し入れは、特定の子供が開けると押し入れではなく別の部屋に繋がる事があったそうです。

部屋の中には、自分と同じ年頃(初めて入ったのは五歳)の子供がいて一緒に遊んだそうです。

部屋から外に出ると、その部屋て遊んでいた事も部屋の中に居る子供の事も忘れて奥座敷で寝てる。

初めてその部屋に入って出てきた時、奥座敷で目覚めるとお婆ちゃんは石で出来た綺麗なオハジキを握っていたそうです。

後日そのオハジキを眺めていると、だんだんあの部屋の中での記憶が、頭の中に浮かんでくるんだそうです。

そしてまたあの部屋に遊びに・・・その繰返しで十二歳まで十回以上、部屋の子供と遊んだんだそうな。

十二歳の時を最後に二度とあの部屋へは、入れなかったそうです。