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ZIPANG-2 TOKIO 2020~東京で海女トーク開催します~「海女漁の歴史は古く弥生時代から!海女漁の技術を  ~ユネスコ無形文化遺産への登録に向けて~」

2019.01.21 13:55

先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。


三重県の海女について

「海女」とは一般に、海に潜って貝や海藻などを採る職業の女性のことです。海女漁の歴史は古く、弥生時代の鳥羽市浦村の白浜遺跡からは、アワビの貝殻などが出土しています。アワビは、海に潜らないと採れないので、素潜り漁があったのではないかと考えられています。奈良の平城京に運ばれた貢納物の荷札には、現在 の志摩市大王町波切から、西暦745年にアワビが都へ運ばれたことが記されたものがあります。また、『万葉集』でも、大伴家持や山上憶良が、海女漁の様子を歌に詠んでいます。

今日は大漁のようですね!

リアス式の志摩・鳥羽の海


海女の漁獲物

鳥羽・志摩の海女漁では、アワビをはじめ、サザエ、トコブシ、イワガキ、イセエビ、ウニ、ナマコ、アラメ、ヒジキ、テングサなどを採ります。アワビの大きさが10.6cm以下のものを採取制限したり、種苗の放流など、資源の監理もも積極的に行っています。


鳥羽・志摩の海女漁の方法

鳥羽・志摩では、次の3つの海女漁の方法があります。

【フナド】
夫婦や親子などの男女の組み合わせで船に乗り、男性が滑車を使って、綱で女性を引き上げるなどの 共同作業で漁を行うもの。

【ノリアイ】
1隻の船に複数の海女が乗り合わせ、各漁場にわかれて漁を行うもの。

【カチド】
 海女が陸地から泳いでいって漁を行うもの。


平成29年3月に三重県の「鳥羽・志摩の海女漁の技術」、平成30年3月に石川県の「輪島の海女漁 の技術」が国の重要無形民俗文化財に指定され、全国的に海女漁への関心が高まっています。 三重県教育委員会では、「海女漁の技術」のユネスコ無形文化遺産への登録を向けて、さらに多くの人 に海女漁の魅力や重要性を知っていただくことを目的に、2月10日(日)三重県の首都圏営業拠点「三重テラス」において「海女トーク」を開催します。


民俗学と農村問題をはじめ、漁村や環境などをテーマに研究している上智大学大学院教授のあん・まくどなるどさんと現役海女さんを講師に迎え、「海女漁の魅力」や「若手海女の奮闘ぶり」、「海女と環境保全」などについてのお話しです。
また、当日の参加者には海女が採った海産物商品「海女もん」、海女漁の記録映像DVD(非売品)をプレゼントします。


海女トーク概要

●日時:平成31年2月10日(日)13時30分から15時00分まで(受付13時00分から)
●場所:三重テラス2階(東京都中央区日本橋室町2-4-1「YUITO ANNEX」2階)
●テーマ:「海女漁の魅力」「若手海女の奮闘ぶり」「海女と環境保全」などについて
●講師:
あん・まくどなるど氏(上智大学大学院教授) カナダ生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。民俗学と農村問題をはじめ、 漁村や環境などが研究テーマ。日本語での書籍の出版は13 冊以上。
現役の海女
●入場料:無料
●申し込み:事前申込みが必要です。 氏名・住所・連絡先(電話番号やメールアドレス)を記入の上、FAXまたは電子メールに て、平成31年2月5日(火)17時00分までに下記申し込み先へ送付ください。 先着順で、定員(50人)になり次第締め切ります。

お申込みの方はお早めに!

申し込み先 社会教育・文化財保護課宛
FAX:059-224-3023 電子メール:shabun@pref.mie.jp 


主催 :三重県教育委員会・石川県農林水産部・ 福井県農林水産部 

後援 :全国海女文化保存・振興会議 



■鳥羽・志摩の海女漁について

鳥羽市と志摩市で、平成22年には978人の海女が活動していましたが、平成27年の調査では、755人という 結果も出ています(全国海女文化保存・振興会議調べ)。高齢化により漁を引退したり、後継者の不足により、その数が年々減少していくのが懸念されます。


現在の鳥羽市と志摩市では、27地区で海女漁が行われており、 女性だけでなく、男性も素潜り漁に従事しています。※  平成29年3月には「鳥羽・志摩の海女漁の技術」として国の重要無形民俗文化財に指定されており、今後は ユネスコ無形文化遺産への登録が期待されています。

※長崎県の壱岐では、もともと素潜り漁は男性が行っていました。地元の人々は、漁に出た親、夫、息子たちの無事を祈って、また漁で災難にあって亡くなった漁師のためにお地蔵さん(はらほげ地蔵)を海に向かって建立して毎朝5時30分頃、満潮の前にお供え物をして祈っています。(満潮になるとお地蔵さんは海水で隠れてしまうからです。)ウニ漁の解禁日は確か3月頃だったかな~

長崎県壱岐のはらほげ地蔵(芦辺町)海水につかりながらも出漁した男衆の無事を祈る。
お地蔵さんのお腹は潮の影響でポッカリと穴が開いている。誰が呼んだか「はらほげ地蔵」

【海女漁が行われている地区】

現在の鳥羽市と志摩市では、28地区で海女漁が行われています。

鳥羽市(小浜、神島、答志、和具浦、桃取、菅島、安楽島、浦村、石鏡、国崎、相差、畔蛸、千賀)

志摩市(三ヶ所、安乗、国府、甲賀、志島、畔名、名田、波切、船越、片田、布施田、和具、越賀、御座、浜島)



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

三重県庁
〒514-8570 三重県津市広明町13番地 三重県庁電話案内:059-224-3070

長崎県壱岐市観光連盟
〒811-5133 長崎県壱岐市郷ノ浦町本村触683-2 TEL.0920-47-3700


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