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あのパッカー車がガラシャ祭に!?長岡美装社のSDGsブース潜入レポート

2024.12.15 23:00

華やかな時代絵巻が繰り広げられ、楽市楽座も大にぎわいと、盛況のうちに幕を閉じた第31回長岡京ガラシャ祭。当日は、多くの地元企業や飲食店も参加し、祭りの1日を大いに盛り上げました。

その1社が、廃棄物の処理やリサイクル業務を行う長岡美装社です。家庭ごみの回収業務を行っているのでご存じの方も多いのでは?

今回は、長岡美装社のブースで見られたSDGsへの具体的な取り組みと、地元出身社員のインタビューを通して、地域への想いをレポートします。 


廃棄物処理サービスを提供し、社会貢献・地域貢献を行う長岡美装社

長岡美装社は、東京オリンピックが行われた昭和39(1964)年に創業しました。飲食店や事業所などから排出される廃棄物の処理や資源ゴミの回収、リサイクル業務を遂行するほか、長岡京市のごみ収集委託業者として、家庭から出るごみの収集作業も行っています。

地域活動や社会貢献にも積極的で、西山の自然を未来に残すための森林保全活動にも参加しているんですよ。


出展ブースでは、SDGsの取り組みを紹介

長岡美装社は、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」と目標15「陸の豊かさも守ろう」の達成に向け、2つの活動に特に力を入れています。

1つ目は「この街から性暴力を根絶し、ジェンダー平等を実現する」活動。今年の長岡京ガラシャ祭では、性暴力根絶の啓発活動として、ブースを訪れた人にフラワーソープを配布しました。これは、花を手に性暴力に抗議するフラワーデモに由来するアイテムです。

また、性犯罪や性暴力の相談窓口の電話番号「#8891」にちなみ、長岡美装社ではナンバープレートに「8891」をつけたパッカー車も導入しています。

さらに、スタッフのユニフォームには、「暴力のない社会を目指そう!」というメッセージをプリント。

2つ目は「美しい西山を未来に繋ぐ」活動です。 長岡京の特産品といえばタケノコや竹製品ですが、近年は手入れの行き届かない竹林が増え、自然環境の悪化が懸念されています。そこで長岡美装社では、西山の森林を整備するボランティア活動として、年に3~4回西山に入り、間伐などを行っています。

出展ブースでは、西山の間伐材を使ったストラップ作りが体験でき、子どもたちの姿でにぎわいました。


また長岡美装社は、循環型社会の推進に向けて、リサイクル業務も行っています。 出展ブースでは、食品ロス削減に取り組む「フードバンク長岡京」の1日出張所として、食品の提供も受け付けました。食品を廃棄することなく必要な人に届けられる場を設けることは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の達成に貢献する取り組みと言えるでし ょう。

そのほか2024年には、長岡京市に婚姻届を出した方への贈呈品として、人と環境にやさしい「ピエクレックスタオル」を長岡京市に寄贈しました。「ピエクレックスタオル」は、植物由来の繊維を使い、長く使ったあとは土に還し堆肥化できるタオル。同じ地元企業の村田製作所の子会社・ピエクレックスで開発されたものです。

ちなみに長岡美装社では、作業着にもこのピエクレックス製品を採用。地球にやさしいサステナブルファッション社会の実現にも貢献します。


笑顔がいっぱい!間伐材が個性あふれるストラップに

西山の間伐材を使ったストラップ作りのコーナーは、子どもたちに大人気。ペンで色を付けたり、キラキラしたシールを貼って、思い思いにカラフルなストラップを作っていました。 子どもたちを見守っていた保護者の皆さんからは、 

・「子どもが好きなものを作れたようで、満足しています」(長岡京市/森田さん) 

・「間伐材を有効に使って、子どもが喜ぶ企画を用意してくれたのがうれしいです」(向日市/藤本さん) 

といった声が聞こえました。



さらに、日頃からリサイクルや食品ロスを意識しているというコメントも。 

・「ふだんの買い物では、使う分だけ買って、無駄が出ないようにしています」(長岡京市/尾崎さん) 

・「子ども服は、リユースショップも利用します。サイズアウトした服も、また誰かの手に渡れば環境保護につながると思います」(長岡京市/木戸さん) 

環境保護に取り組む長岡美装社ならではの企画は大盛況。参加した子どもたちの笑顔が印象的でした。

ストラップ作りが終わったらお楽しみのガチャガチャ♪お玉ちゃんの缶バッジがもらえます


長岡京市で働く人に聞いた「この街のココが好き!」

長岡京ガラシャ祭には市外からも多くの方が訪れますが、住んでいる人だからこそ知っている長岡京の魅力があるはず。そこで、生まれも育ちも長岡京で、長岡美装社に勤めて21年の河村雅之さんに、まちの魅力や暮らしやすさについて語っていただきました!

ゴミ袋に貼ってあった市民の方からのメッセージ

私たちの仕事は、家庭から出る可燃ゴミの回収や、資源ゴミのリサイクル。社会に無くてはならないインフラとして、循環型社会を支える、大きなやりがいを感じています。 コロナ禍の時には、ゴミ袋に「いつもありがとう」と書いたメモが貼ってあったことも。そんな心温まる出来事があるたびに、地域の一員として貢献できている喜びを感じますね。 

小倉山荘そばの文化センター通りは、春になると一面の菜の花畑に

3年ほど前から、健康づくりのためにジョギングを続けています。 お気に入りの道は、小倉山荘そばの交差点から京都済生会病院へ向かう文化センター通り。「昔はここにボウリング場があったなあ」なんて、昔の風景を思い出しながら走ることもあります。 

長岡京ガラシャロードレースにも参加しています。今年は448人のランナーと一緒に、長岡京のまちを駆け抜けました。

コースで一番好きなのは、こがねが丘ホタル公園から鈴谷に向かう登り坂。息が切れるほど大変ですが、頂上まで登り切った時の達成感は格別です!

長岡京市の良いところは、都会すぎず、田舎すぎず、自然も豊かで、人が温かいところ。環境や福祉に高い関心を持つ、情熱的な人も多いんですよ。地元出身なので、まちなかを車で走っていると、同級生の姿を見かけることもあって、「みんな頑張ってるなぁ」と励みになります。 

そうやって、みんながそれぞれの場所で頑張りながら、お互いに支え合っている長岡京市。近年、「互いの人格や個性や尊重し、支え合う」という意味のインクルーシブという言葉をよく聞くようになりました。これからの長岡京市には、様々なバックグラウンドを持つ人が、孤立したり排除されることなく、社会の構成員として共生できる「インクルーシブなまちづくり」を期待します。

誰もが安心して暮らせて、困った時は「お互い様」と言える――ずっと、そんな温かいまちであってほしいですね。