“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百五十二通目『誰も見出してはくれない』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百五十二通目『誰も見出してはくれない』
はっきり言いますが、「誰も君のことを見出してはくれません」。
誤解のないように言っておきます。「見出してはくれない」というのは、君に「才能がない」とか「可能性がない」ということではありません。
「才能があっても目立たなければ誰の目にも触れない」という意味です。
どんなに才能があっても、じっと黙っていたのでは、誰も君のことに気づいてくれませんし、評価もしてくれません。
手を上げて意見を言い、声を出して主張し、前に出て表現してください。歌を歌ってアピールし、ダンスして魅了し、演技して感動させてください。
芸能の世界は「目立ってナンボ」です。恥ずかしいとか、今はいいやとか、自信がないとか言っているようでは、ステージに上がる資格はありません。お金を払って劇場に足を運んでくれるお客さんに対して失礼ですし、そんな内向きな意識を持っている人は芸を人様に見せる資格はありません。
本当に誰も君のことを見出してはくれません。自分で見いだされるところに出ていかなければならないのです。だまっていても、誰も君のことをスポットライトのあたるところへは導いてくれないのです。
“アイドル”や“何者か”を目指す君は、思い違いしてはいけないのです。エスカレーターのように自動で上に行ける装置など、芸能の世界にはありません。
黙っていても売れるほど世の中は甘くないのです。
もっと能動的に、自主的に、積極的に、戦略的に、計算高く、利己的でいいので活動しないと、誰も君のことを見出してはくれないのです。
自ら光を発しようとしてください。そうすれば、きっと君は誰かに見いだされるはずです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百五十一通目」は2024年12月4日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 百五十三通目」は2024年12月18日の記事