エッセンシャルオイル(精油)について
● 精油とエッセンシャルオイルの違い
日本語読みと、英語読みの違いで、同じものをいいます。
精油は、植物の中に存在する香を放つ物質(芳香物質)のみを抽出したもので、100%天然のものです。
「精油」又は、「エッセンシャルオイル」という表記は「100%天然のもの」ということです。
エッセンシャルオイル(精油)は、貴重な100%天然オイルですので高価ですが
抽出する植物によって価格は様々です。
例えば、ラベンダーの精油は、150㎏から、ほんの1㎏、又、最も高価な精油として知られているローズは、
約65,000個のバラの花からたった15gしかとれませんので価格もそれに反映しています。
● エッセンシャルオイルとアロマオイルの違い
エッセンシャルオイル(精油)は、100%天然のもで、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。
100%天然でないものや、合成の香が混ざっているもの、100%化学香料のものには、エッセンシャルオイル、又は精油という商品名ではなく、アロマオイル、ポプリオイル、フレグランスオイルなどの表記になっています。
有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質であるエッセンシャルオイルは、ボトルから出したとたんに蒸発していきます。
●アロマセラピーについて
エッセンシャルオイルを使用したマッサージは、精油成分を皮膚から浸透させる方法です。
皮膚は、大別すると、上図のように、「表皮」・「真皮」・「皮下組織」 に分類されます。
皮膚には細菌やウィルス、異物などの侵入を防ぐバリア機能があり、ほとんどの物質は表皮でシャットアウトされ、皮膚内部に入り込むことはありません。
ところが、精油成分の分子サイズは小さいので、表皮のバリアをたやすく通り抜け、真皮、皮下組織へと浸透し、
毛細血管から血液に混ざって体内に吸収されます。
エッセンシャルオイルを使用したマッサージは、心身の疲労や緊張を取り去り、リラクゼーション効果だけではなく、血液循環を促進し、筋肉の痛みや凝りの原因となる乳酸などの疲労物質を体外に排出する効果が期待できます。
>>> リラクゼーションとは?
精油の中には、真正ラベンダー、ティーツリー、ペパーミントなど、例外的に原液で皮膚に塗布できるものあるますが、基本的にはキャリアオイルで薄め、ブレンドオイルとして使用します。
●キャリアオイルとは?
精油を希釈する際に、基材として最も使用されているキャリアオイル(植物油)
精油と馴染みやすく、脂溶性の性質を持つエッセンシャルオイル(精油)を経皮吸収させる目的で希釈に使用され、肌への浸透性もよく、美肌効果などがある優れた基材です。
「キャリア」には「運ぶもの」という意味があり、「精油成分を体内に運ぶもの」との意味をもちます。
代表的なものに、ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、マカデミアナッツオイル、オリーブオイルなどがあります。
>>> Chemi Body Workでは、ホホバオイルを使用しています。
基本的な希釈濃度は、13歳以上で1、2%、最大5%、12歳以下は、1%にします。
※ティースプーン1杯に、精油1滴を混ぜると約1%に希釈できます。2滴で2%、3滴で3%です。