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ワークワク読書会

第44回2024年の推しブック

2024.12.15 08:50

隔月開催に変わってから最初の開催となった12月13日(第44回)は課題図書を決めずに、参加者それぞれに今年読んだ本でおすすめの本を紹介してもらいました。


<参加者が紹介してくれた本>
辻井喬 著『父の肖像』
中田宗男 著『星野と落合のドラフト戦略 元中日スカウト部長の回顧録』
出口治昭 著『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』
有川真由美 著『50歳から花開く人、50歳で止まる人』


私の推しブックは今回の読書会の中では時間が足りずに紹介できませんでしたが、課題図書以外でインパクトがあった本が平野啓一郎さんの新書『富士山』です。

仕事で疲れたときや現実逃避したくなったときに仕事とは関係のない小説を読むのですが、今まで女性作家の本を無意識で選んでいました。ただ今回は珍しく男性作家の本であり、最近では映画化された『本心』『ある男』など話題作が多い有名作家の本です。

まずタイトルが気になり(今夏富士山頂泊の山登りをしたばかり)、帯の「あり得たかもしれない人生の中で、なぜ、この人生だったのか?」という言葉で読んでみたいと思いました。

5つの短編小説のそれぞれの主人公は結婚、病気、DVなどある悩みを抱えながら自問自答しながら日常を過ごしている人たちであり、その日常の中での些細なことで運命が変わることを示唆する物語です。

「偶然は必然である」という言葉があるように、たまたま…というのは縁や運を引き起こした結果と捉えることができるが故、毎日目の前を通り過ぎていく一瞬一瞬も大事にしたいと思うと同時に、富士山も見る場所によって見え方が違うことから、相手をいろんな視点、角度から知ろうとする姿勢も合わせ持つことが大事だとあらためて考えさせられました。


来年もこの読書会で新たなご縁があることを願っております。

※次回の開催は2月14日(金)19時~を予定しています。1か月前に当サイトでお知らせします。