立命館政経の件
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
うーん、一言ではお答えしかねますね。なので、今から書くことを正確に読み取ってください。
①立命館の出題範囲はセンター試験の範囲でカバーできますか?
A. 知識的な範囲でいけば、センター試験の範囲だけでも合格のチャンスは十分にあります。ただ、問題は「書けるかどうか」です。
【注意】
※以下、「センター試験レベル」という言葉の定義は…
『改訂第3版 センター試験 政治・経済の点数が面白いほどとれる本』(中経出版、通称:黄本)に出てくる知識レベルを指します。
立命館の試験はセンター試験レベルの知識から出題されることも多いです。実際、2018年の試験では、5回(全学日程4回+個別日程1回)のうち、3回が8割程センタ―試験レベルの知識から出題されています。なので、実に60%はセンター試験レベルのことがきっちり出来れば、十分合格点に達することができる計算になります。
ただし、これはあくまでも「知識の深さ」のです。問題は「単語を書けるか」ということになります。
「1998年にEU加盟国の金融政策を一元化するために設立された銀行は?」と問われて「欧州中央銀行(ECB)」と書けるでしょうか?
「1970年代に違憲判決が出たにも関わらず、1990年代まで存在していた罪は?」と聞かれて、「尊属殺人罪」と答えられるでしょうか?
単語が書けるなら、大丈夫です。ただ、「選べたらいいや」で勉強してきた人には、相当厳しい戦いを強いられるでしょう。
また、センター試験レベルの知識というのは、黄本の赤字はもちろんのこと、黒太字や細字の部分も含めての話です。なので、基本的に黄本の隅から隅まで理解していないといけないことも付け加えておきます。
うーん、長くなってきた。
あまり、文章で書いても冗長になりますので、以下に端的にまとめておきます。
立命館大学は・・・
①黄本の隅から隅まで「単語が書ける」レベルにあることが必要。
②UNCTAD=国連貿易開発会議など、アルファベット、日本語の両方が書ける必要有り。
③基本的に知識問題が多い(計算問題はここ3年は1問も出題されていない)
④基本的に穴埋め問題が多い(ここ2年は8割が穴埋め問題)
です。参考にしてみてください。
あと、配点についてですが、これは非公表となっているため、こちらでもわかりません。立命館プレステージ等での配点も、あくまでこちらの予想です。
設問数が40問~44問なので、2点問題と3点問題に分かれているとは思うのですが、詳しい事はわかりません。なので、正解した問題の数で割合を出しておくとよいでしょう。
得点率の目安としては、選択科目間における得点調整があります(こちらも、方法は非公表)ので、国際関係以外は7割5分、国際関係は8割といったところでしょうか。
そんな感じです!政経で受験されるのであれば、頑張ってください。1月29日の14時~17時に上本町校でFATがあります。もしよろしければ、そちらへもどうぞ。