日本語字幕では言い表せない英語や文化:「ホーム・アローン2」(後編)
こんばんは、Jayです。
今回は朝書いた“日本語字幕では言い表せない英語や文化:「ホーム・アローン2」”の後編です。
おもちゃ屋さん:
レジ係(ダンカン社長)がケビンに売り上げ全てをクリスマス翌日にこども病院に寄付すると言っていました。
アメリカは寄付精神が根付いており、特にクリスマスの時期はそれが強い。
寄付など何かをあげる時に“〇〇 needs it more than I don.”(私よりも〇〇の方が必要としているでしょう)という表現を使う事が多く、ケビンはお金を寄付する時に“The hospital needs it more than I do.”と言っていましたね。
従業員達がケビンを追いかけて客室に入った時:
この時のニューヨークは治安が最悪だったからなのか、警備員のクリフ(一番年配)は部屋に入る時に腰にある銃に手を掛けながら入った。
しかし(テレビの)銃声がなると他の従業員達と一緒に逃げました。
確かにトミーガン(サブマシンガン)とピストルでは差が歴然だけどせめて他の人達を守りながら逃げましょう。(もちろん映画の演出というのはわかっています)
ちなみに従業員達は逃げた廊下で身を伏せて頭を守っていましたが、これは銃弾が飛び交っている時にするのは正しい行動です。
ケビン一家がホテルで観ていた映画の音声:
1では場所がフランスだったので映画の音声がフランス語も納得なのですが、今回はなぜか同じアメリカのマイアミなのにスペイン語でした。
これは公用語がスペイン語のキューバの人達がキューバ革命後にマイアミに移住して来た影響です。
マイアミは街並みがどこかキューバだったり(英語が通じないわけではありませんが)スペイン語がけっこうよく飛び交っています。
お母さんが家族にニューヨークに行く事を伝えた時:
皆が“Yes!”(やった!)と喜びました。
マイアミ(緯度で言うと宮古島ぐらい)は暖かくてニューヨークは(緯度で青森市ぐらい)寒いです。
ですのでクリスマスは暖かいマイアミよりも寒いニューヨークで過ごしたかったからでしょう。(彼らが住んでいるシカゴの緯度は北海道の最南端ぐらい)
ホームレスの女性と劇場で話している時:
ケビンは悪さをすると部屋に送られると言っていました。
これはアメリカのしつけの一種です。
何がいけなかったのか考えたり反省するために自分の部屋に“幽閉”されるのです。(後に親に考えを報告&反省会)
子供に何がいけなかったかすぐに言うのもいいかもしれませんが、このように自分で考えさせる事も大事です。
お間抜け泥棒達がおもちゃ屋で盗みを働いている時:
レジなどのお金を見つけた時に身長が低い方のハリーは“Merry Christmas, Harry.”と言ったけどもう一人のマーヴは“Happy Hannukah, Marv.”と言った。
クリスマスはキリスト教のお祭りなのに対して“Hannukah”(ハヌカ)はユダヤ教のお祝い事なのでマーヴはユダヤ教徒というのがわかります。
ケビンが伯父さん家で泥う棒達と対峙した時:
泥棒の一人がケビンを“Sonny”(サニー)と呼びました。
これは年上の人が子供の男の子を呼ぶ時に使われる事がある表現で、日本語にすると「坊や」や「僕ちゃん」です。
クリスマスの朝:
ケビンが無事に母親や家族達と再会してホテルでクリスマスの朝を迎えました。
みんなが目を覚ましてクリスマスツリーがある部屋に押し寄せました。
日本ではクリスマスよりもクリスマス・イヴに盛り上がりを見せますが、アメリカはやはりクリスマス当日です。
あとクリスマスツリーの周りに人数以上のプレゼント数がありましたが、アメリカは一人に複数個のプレゼントが常です。
クリスマスプレゼントの開け方ですが、バズお兄さんはケビンが最初にプレゼントを開けた方が良いと言っていましたが結局みんな同時に開けてましたね。
このように一斉に開ける家庭もあれば一つずつ順番に開けていく家庭もあります。
いかがでしたでしょうか。
これでこの後の金曜ロードショーがより楽しめたら幸いです。
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Happy Holidays