Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Haruyoの詩日記

カラスの涙

2024.12.28 22:00

台風が通った後に、バラバラになったちぎれた枝が
秋の落葉のようにかさなりあっている。

まだ緑がはっきりのこる、ちぎられた枝に

なたで割ったような、生々しい枝の先。

時々、強い風がまだのこっていて、
突くように身体を揺らす。 

東京の、ど真ん中の木立が少しだけある

私の好きな通り道。

早いせいか誰も手をつけていない道路に
変形したエモンかけの金具が、たくさん落ちていた。

カラスの巣がこわれたんだ。

きっと、赤ちゃんカラスを守ろうと、
お母さんカラスは頑張ったんだ。

その道を通り過ぎた頃、
後ろで、カラスが鳴いた。 

どうにもならない悲しみの、
やるせない悲鳴が聞こえた。

きっとカラスの眼には、
涙がたくさん私は振り返れず、
そのまま信号を渡った。 

散歩の帰りは道を変えて、一呼吸。

あらしのひきあげた朝に


Haruyo