カートゥーン調のモーション制作で意識してること
お久しぶりです。
いのっちです。
今回はカジュアルゲームでよく見かけるカートゥーン調のモーションを制作する上で意識している動かし方をまとめられたらなと思います。
カートゥーン調とは何か
ユーモラスな傾向を備えた子供向けのアニメーション作品を指し示す言葉である。Wikipedia引用
とはいってもフワッとしていてわかりにくいので自分なりにカートゥーンだと考えるものをいくつかピックアップします。
ラッシュ・ロワイヤル
クラッシュ・ロワイヤル
youtubeで見かけたアニメ
衝撃からの反動や慣性による動き、動かない物が跳ねたりなど現実的な動きを踏襲しつつも、わかりやすいように誇張して動きのみで起承転結が表現されているように思います。
モーション制作過程
下記の宝箱アセットを使いアニメーションを制作してみます。
既にアセット内にいい感じのアニメーションが入っていますので作る必要はありませんが今回は自分なりに1から制作してみます。
動きの起承転結を決める
宝箱アイテムを入手した時の演出をイメージしてみます。
起:上から宝箱が降ってくる
- 何もないところからどうして宝箱があるのかを表現にする
※ワールドマップにある宝箱のような場合は必要ありません
➡ わかりやすさや説得力が上がるかと思います
承:中身が出ようと宝箱が震える
- 次に起こることのきっかけを表現する
➡ 次に何が起こるんだろうや何が出てくるんだろうなどの期待感が増すと思います。
転:宝箱が開き、中身が飛び出す
- 勢いよく中身が出ることを意識して表現する
➡ 開いた時の気持ちよさが増すと思います。
結:宝箱が閉じて縮小して消える
- どうやって消えるか表現する。
- ゲームのシーンによっては開いたまま残っていたりすると思います。
- 開いた後別の画面に切り替わるだけでも終わったという納得感は出せると思います。
➡ 終わりだという納得感を出す
起承転結を元にモーションを付けていく
起:上から宝箱が降ってくる
意識しているのは落ちてきた衝撃で硬い宝箱でも拡縮を入れてコミカルに跳ねているような表現をしている部分です。
宝箱を斜めに見せることでも奥行きの動きがわかりやすくなります。
上記画像の2あたりで煙が出るエフェクトがあるとよりコミカルな表現且つ落ちてきた衝撃がより分かりやすく伝えられると思います。
承:中身が出ようと宝箱が震える
宝箱を拡縮と鍵穴を揺らしています。
徐々に早く震わせることでもうすぐ開きそうと思わせるように作りました。
このとき徐々に震えが早くなるに連れて宝箱にチャージしているようなエフェクトがあるとより開きそうな感じを伝えやすくなると思います。
転:宝箱が開き、中身が飛び出す
宝箱を縦に潰して開ける前の溜めを作ってから瞬間的に開くことで勢いを意識しています。
3と4で開いた勢いで宝箱全体が前後に傾けることで慣性と反動が表現できて見ていて気持ちい動きが表現できると思います。
1と2の間の宝箱が開く直前に鍵穴から発光するエフェクトがあるとより開く勢いが際立ちます。
結:宝箱が閉じて縮小して消える
閉じるときも同様、蓋がしまった勢いで宝箱全体に拡縮を入れて反動を表現しております。
縮小して消えるのが違和感あるので閉じた瞬間に煙のエフェクトが発生し宝箱を消す流れにするとより自然に違和感なく見れるようになるかと思います。
起承転結の一連モーション
エフェクトを付ける
下記のアセットを用いて起承転結のモーション制作で記載していた要所要所にエフェクトを追加していきます。
Hyper Casual FX
Free Stylized Smoke Effects Pack
以上
カートゥーン調のモーション制作で意識してることでした。
ここで紹介した動きを活かせばアイコンなど大体の動きに使えると思います。
カートゥーン調のモーション制作で役立てたら幸いです。