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永田羽竜

バングラデシュサッカーの裏側

2019.01.23 01:20

前回の記事に書いた、

キャプテンとのひと悶着。



それはタイトル通り、

バングラデシュサッカーの裏側

に基づいて起こった出来事です。



それについてざっくり書いていきます。





もともと僕らモハメダンはリーグ戦のためにずっと練習してきたフォーメーションがあったのです。

 それなのに試合前日、調整の紅白戦で練習してきたフォーメーションも先発メンバーもガラリと変わりました。




 医龍「え?なんでいきなり変えるの?試合前日だけど?」 


監督「・・・(シカト)」 


 医「変える理由は?説明ないの?」 


 監「・・・(シカトagain)」 


 キャプテン「Eryu、いいからプレーしろ」 



 紅白戦終了後―



 医「なぁ監督、あんだけ練習して確認のミーティングまでやってきたのになんでだよ!?(キレ気味)」


 監「・・・(三度目のシカト)」 


 キャ「Eryu!お前はなんでそう怒るんだよ!これはチームで決めたことだ!(キレ気味)」 


 医「(監督は個人的によく話してくれたし、変える意向なんてこれっぽっちもないはずだ)。 チームで決めた?誰がこれにしろっていったんだよ!(半ギレ)」


 キャ「・・・マ、マネージャーだ!」 



 ※【ここ重要】マネージャーはキャプテンのおじさんという身内関係が二人にはあり、いわばグル。メンバーの構成やチームマネジメントはこの間で全て行われているというのが現実。


 

 医「(やっぱりそういうことか)。現場を知らない彼が口出すべきではないと思うよ?」 


 キャ「相手の戦い方が $#〇%△×だから、それも考慮しての判断だ」


 医「いやいや、そんなの前から分かってることじゃん、変えるにしても遅すぎるべ」


キャ「お前はいつもチームのやり方に文句言うな?」


医「文句もなにも理不尽にマネージャーとキャプテンが変えてるだけだろ?お気に入りのプレーヤーしか使わないし、若手にチャンスは与えないし」


 キャ「うるせー!お前もう行け!試合に出なくていい!!(怒)」


 医「じゃあ出ねえよ!お前らが支配しているこのクラブはクソだ。もう契約切っていいわ(激怒)」 





 

結局、どんなに練習を頑張ってもお気に入りの選手しか使われないのがこのクラブの現状。

ただのお気に入りの選手というならまだわかる。



けど、お金が絡んで選手を起用するしない残念な環境がこのクラブには存在する。



ちなみに】大小はあるが、バングラデシュどのクラブにもこういったことはあり、代表チームでさえもお金が絡んでくるという世界。ようはお金を権力者に渡せばそれだけチャンスが増えるということだ。



その中でもうちのクラブはひどい。




監督などはただの肩書だけで現場でも権力はない。

キャプテンよりも立場が低い。


今シーズンの始めにサインしたイギリス人監督もこの環境を指摘しクビにされた。





他にもやっていることはここに書ききれないくらいたくさんある。

お金目当ての黒すぎる世界。






そもそもMohammedanSCといえばバングラデシュ人誰しもが知っている古豪クラブ。

今でもリーグ優勝は国内最多。




だが、ここ15年間優勝無し・・・

それは今のマネージャーや会長が就任してからである。




組織の上が目の前の利益、自分達の幸せを優先した結果、



多くのサポーターは離れ、クラブもタイトルから遠ざかり、



今はMohammedanというBIGネームだけが一人歩きをしている寂しい現状なのだ。







その後はキャプテンとも和解し、

監督も「練習してきた戦い方で行かせてもらいたい」とマネージャーに話してくれた。



そして試合は、マネージャーの犬にならず、自らの意見を通してくれた監督や、

「チームが勝たないと給料は払わない」と理不尽なことを言われたローカル選手達のためにもという気持ちで戦い、

なんとか勝利できた。








他の選手や現場のコーチ陣もみんなこの環境について思っていることはたくさんある。

けどそれを口には絶対出さない。

というより出せない。




なぜなら、言ってしまえば、


嫌われて試合に出れない。

給料がひかれる。

クビになる。


ということになるからだ。





言いたいことも言えないこんな世の中はポイズン

だと反町隆史と歌いたくなる。







この環境が変わらなければ古豪の復活は無いだろう。

バングラデシュサッカーの発展もありえない。





これに対して、外国人の僕が訴え続けるしかないかなと。



ケイスケホンダが言っていたように、

バカ者よそ者しか世界は変えられない。

まさしく今、その言葉が沁みます。




結果を出せば生意気だってクビにはならない、訴えるならば結果を出す。






その覚悟を持って、


医龍こと永田羽竜、


この環境で精一杯戦います!








書き終えて、内心は言わなくてもよかったかな

とは思ったりもしましたが、


できるだけありのままをお届けしたいし、

こういうサッカーの現場があるんだよってのを知ってもらいたいので書きました。



バングラサッカーの現在地を僕のブログを通して感じてもらえたら良いですし、

誰かのきっかけにもなれたらなと思います。





今後も


サッカー関連のコアな話

結果報告

バングラデシュのPR


などなど、

幅広く書いていきます。




読者の方々に楽しんでいただけたら幸いです。






今回もありがとうございました。



それでは、


失礼します。