「宇田川源流」【現代陰謀説】 プーチンの会見で「交渉と妥協の用意がある」という言葉の真意
「宇田川源流」【現代陰謀説】 プーチンの会見で「交渉と妥協の用意がある」という言葉の真意
毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。昨日のブログ投稿で「陰謀論はおかしい」としながら、本日は、「陰謀説」を核のであるから、何となく矛盾しているのかもしれない。
一応言い訳がましく書いておくと、「陰謀」は存在する。ただし、陰謀を語るときは、「陰謀の主体」「陰謀の目的」などをしっかりと書いたうえで、「陰謀に関するこちらの対応の仕方」を書かなければ何の意味もない。この「対応の仕方」について「陰謀=インテリジェンス」というのに対して「陰謀の対応=カウンターインテリジェンス」という。まさにそのカウンターインテリジェンスに関して、全く語らない「オカルト的陰謀論」が少なくないのである。
このように書くと「過去の陰謀に関して紹介しているだけ」などと、不思議な言い訳をする陰謀論者がいる。では「過去カウンターインテリジェンスはなかったのか」「どの様なカウンターインテリジェンスを考えるべきであったのか」ということなど、陰謀を仕掛けられた側の立場に立って、しっかりと教訓を得るべきであり「こんなことがあったんだって」「これが真実なんです」で終わっているような内容は「陰謀を語っていること」にならないのである。
ということで、ここでは「日頃目にするニュース」等から、どの様に「陰謀を見分けるか」ということをしっかりと一緒に学びたいと思う。
さてそのような陰謀が最も大きく動くのが「戦争中」である。ちなみに、現在ロシアがウクライナに対して行っていることは、「戦争」なのか、それとも国際法的に宣戦布告をしているわけではないので「特別軍事作戦」なのかということは、非常に大きく解釈が分かれるところである。そもそも「テロとの戦争」という事は、成立するのかということがしっかりと学ばれなければならないのであり、その内容をしっかりと見てゆくということが非常に重要になるということなのである。その戦勝中に国家の首脳が「マスコミで声明を発表する」等外国にメッセージを出すということに関しては、そのメッセージには「本物」の現状ではなく「その首脳が望んでいる結末又は妥協する結末」が出されているのである。まさにその内容に「陰謀」が隠されている。
<参考記事>
プーチン大統領、ウクライナ和平交渉「常に交渉と妥協の用意がある」「相手が拒否してきただけ」
12/19(木) 読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6727c8230b1ce744fa935e8865d46e52ef34c37
<以上参考記事>
カザフスタンの首都アスタナでロシアのプーチン大統領が記者会見した。言うまでもないが、ロシアは現在ウクライナに「特別軍事作戦」を行っている。ちなみに、ロシアは戦争であるということを言っているが、正確な宣戦布告をしていない。国際法上戦争状態であるかどうかはわからない。
しかし、2022年2月の初め、ロシアが攻め入った頃、大方の予想はロシアがすぐにウクライナを蹂躙すると思われていたが、しかし、2024年の12月の現在において、ロシアは苦戦しているどころか、現在はロシアの西部のクルクスはウクライナに占領されている状態である。このように考えれば「ロシアは核兵器以外はそれほど強くない」というような感じに見られチエル。特に、ロシアの戦車や装甲車は、日華事変当時の「チハ」と同じ(この書き方でわかる人は軍事マニアか歴史マニアです。ただし、昔の日本に対する誹謗なので、あえてこの書き方しかしません。必要な人は自分で調べてください)状態であるといえる。このことからロシアの戦車などを買う動くはなくなり、ドイツやフランス、果ては中国などから装甲車などの通常兵器を買う動きが国際的に広まっている。兵器ビジネスを一つの柱にしていたロシアにとってはかなり痛手である。
そのような状態から考えれば、ロシアは現在戦争中で経済制裁を受けているというだけではなく、早く戦争を終えなければ、化なら大変なことになるのであろう。実際に戦死者は数十万人単位になっており、また、戦車・装甲車やヘリコプターなどの被害も数千両というような単位になっていて全滅寸前というような形になっている。このまま戦争を続ければかなり問題になっているということになる。
プーチン大統領はこの記者会見で次のことを言っている。
・ ロシアは優勢でありもうじき戦争が終わる。
・ 交渉の準備もあり、妥協の準備もある
・ トランプ大統領と会う準備がある
・ ミサイル決戦をすることを提案する。
さて、まずは「優勢でもうじき戦争が終わる」というのに、「交渉の準備と妥協の準備」というのは、相反する。勝てるのであればそのまま続ければよい。そもそも2022年2月は、交渉で終わらせる予定などはなかったのであるから、これレは「早く戦争を終わらせたい」ということになる。同時にトランプに会いたいというのは、「他のEU首脳では、戦争を終わらせる交渉はできない」ということであり、トランプ次期大統領であれば、うまく手玉にとれる可能性がある(現状の把握ができていなければ、騙すことができる)ということで、トランプ大統領が完全になめられた状態であるという事であろう。そして「ミサイル決戦」というのは、単純に「通常兵器では被害が多すぎるので勝てない」ということを言っているのである。
要するに、「威勢はいいが、中身はスカスカである」ということで、まあ、ぼこぼこに殴られて、逃げながら「覚えてろよ」と言っているのと変わらない。負け犬の遠吠えである。まあ、トランプ氏がこれに騙されなければ、逆にゼレンスキー大統領の望む結果で戦争が終わるのではないか。
ただし、「陰謀」という事であれば、「ミサイル攻撃を行う」というメッセージである。逆に言えば、「ロシアの国内はミサイル攻撃を行ったうえで、国内の反プーチン派を収めなければ、プーチン大統領の地位が危ない」ということになるのではないか。ある意味で「ろうそくが消える直前のきらめき」に似ている感じであり、その内容が見えてきているということではないか。
このような時が最も陰謀が大きく動くところである。バイデン大統領など民主党にすれば、今がロシアに戦争を終わらせる最大のチャンスであるがバイデン大統領のような戦争音痴にはまったくわからないのであろう。
このロシアとウクライナの戦争は、最悪の局面では、ロシアがミサイルを発射し、多くの人が死ぬ。一方強引に終わらせれば、プーチン派大勢を保つために北海道に攻め入る(そのほかの外国がないので)という可能性を秘めているということになるのではないか。
年の瀬にあまり良い情報ではないが、実際にこのような状況になっていることを日本人は認識しなければならない。