【シン・社長通信】人生100年時代~認知症予防について~
2024年も残すところあと10日余りとなりました。11月前半には夏日もありましたが、師走に入り半ばも過ぎると急に寒さが厳しくなり、秋をすっ飛ばして冬の到来です。「春夏夏冬中」こう表記しても「商い(秋無い)中」と呼べそう。(元々は「春夏冬中」)地球沸騰化の影響で、言葉遊びも変化してしまうのだろうか。
さて今回は認知症についての考察です。前号に書いた健康寿命にもつながってきます。(以下、毎日新聞の記事を参照にしています。)
厚生労働省は、2040年には65歳以上の高齢者の6.7人に1人が認知症になると発表しました。長く健やかに生きるためには認知症を防ぐ手立てを知っておきたい。筑波大学名誉教授で、認知症研究の第一人者である朝田隆氏いわく「人生をカッコよく生きてほしい」とのこと。それは▽身体が健康▽頭がさえている▽生きがいがある、などです。
認知症とは、これまで正常レベルだった知的機能が、脳の病気などにより正常以下に低下した状態になり、社会生活に支障をきたすようになったものと定義されます。具体的な症状は主に三つ。
▽人の名前が出てこないなどの「認知機能」の低下。
▽財布がない、盗まれたなどと勘違いする「問題症状」。
▽洋服を裏表逆に着るなどの「生活動作」の誤りです。
これまでの研究で、年齢が進んで高齢になってから発症する認知症は遺伝の影響が少なく、「今までの生活の総決算」という側面が強い事がわかった。それだけに予防の効果が期待できると朝田氏は前向きです。
また、先述した6.7人に1人という数字は実は9年前調査よりも減少しています。その理由として高血圧や高コレストロールの治療など、生活習慣病の改善があります。日常的に健康管理に取り組むという健康意識の高まりが減少原因と考えられます。
そこで最近注目されているのが認知症予備軍である「軽度認知障害」の存在です。
認知症ではないが記憶力の低下などで日常生活に影響を及ぼすほどではない状態です。この状態で何もしないで放置すると4年で半数が認知症に移行するとのデータがある一方、この段階で運動の他勉強などで知的好奇心を刺激することで、予備軍から正常値に戻すことも可能だという。有効な方法としては有酸素運動(ウォーキングなど)や同時に二つのことをするデュアルタスクも効果的だ。炊事や片付けなどの家事でも認知機能を高められる。我々の得意な片交はまさにうってつけですね。
結びに朝田氏は、何より他者と関わり他者を思いやる心を持つことで生きがいが見つかり認知症予防につながると話しています。体を動かし片交して第三者と関わる、警備業は認知症予防の面からも今後有望なお仕事(推し事?)ですね。
それではみなさんよいお年をお迎えください。
代表取締役 加藤 晋
(2024年12月19日記す)