継続と意識2
ただ継続するだけでは上手くならない。
というのは事実だろうと思います。
ということは、何を目標にするのかということを意識していなければ上手くはならないということです。例えば治療で時間を短縮するにはどうすれば良いか?
早く痛みを取るにはどうすれば良いのか?
これを考えていないと治療の技術はあがりません。
そして、それに終わりはない。一生続きます。
治療を受ける側も良くなりたいと思う人と、先生に任せきりという人では治り方も違います。
ある患者さんが、体調を改善したくて、相談にきました。
最初は、なぜこうなったかの意味がわからないので、一つ一つ質問をしてくれます。
質問をしてくれるということは、なんとかしたいと思うからしてくれる訳ですから、何も考えずに任せっきりの人より意識は高いです。
しかし、その質問はチグハグです。
なぜなら、様々な知識を合わせただけですから、当然そんな質問になります。
それなら勉強会に参加して下さい。と言いました。
勉強会に誘っても二手にわかれます。
参加しようと思う人と、参加しないと思う人です。
一般の勉強会は、自分の身体の状態を感じてもらうことに集中します。
私が一方的に話しをするのとは違いますし、お互いが確認してもらいます。
だから、簡単な動きでも意識をした場合とそうでない場合では違いがあるということを一般の人どおしが確認しあってもらったりします。
これがかなり効果的。
すると、今までわからなかったことがわかるようになってきます。
身体ってこう動かすんだ!!
ってわかると毎日身体を動かしているはずなのに、その動きに変化があらわれてきます。
つまり意識が通った状態になる訳です。
単なる歩行も変化してきます。
動かし方に意識を向けていれば、身体の使い方が変わってきます。
少し痛みがあってもMBRをすれば良くなるから治療にも来なくなった。
という方もチラホラ。
簡単な方法ですが、効果は絶大。
でも工夫していないと、MBRも上手くはなりません。
MBRに隠されている本当の意味を体感しなくては上手くなりません。
その為には独自で工夫しないと上手くなりません。
当然です。
有名店で働いていた人が独立して自分の店を持っても、その有名店と同じ味を出せるかと言えば出せませんよね。
それと同じで、有名な師匠についていたから、その人の能力が高いかというとそうとは限りません。
いかに自分で考えたか?
教えてもらう時間が長いより上達します。
どこまでいっても教えてもらうという段階は、ヒントをもらうだけです。
知識をもっていても、上手いとは限りません。
自分で考えてこそ継続は、力になります。
この違いに目を向けられる人こそが、ええ味を出せるということです。