マンガ好きの教室長が歴史漫画集英社版「日本の歴史」を付録含め徹底レビューしてみる
うちの弟が、なんと「日本の歴史」漫画版をプレゼントしてくれました。わーいわーい。
ジャンプ好きの僕としては、テンション上がりまくりの集英社版。
知り合いの社会の先生がオススメしていたオールカラーで巻末資料などが詳しい学研版と、
さくら個別の國立先生が推していた角川版でも悩みましたが、
「漫画といえばジャンプ!」と、ジャンプ展にも行った僕の魂が叫んだのです。友情!努力!勝利!
というわけで、ダンボール開封。
新しいものの中では巻数も多めで、並んでいる姿は圧巻です。
そして、もっと圧巻なのが、この表紙たち。ワンピース風に紹介しましょう。
どん。
見た瞬間にわかるこの素晴らしき漫画家さんたちの競演!人気の先生だと一人二巻ぐらい表紙を書いていたりします。一部をご紹介していきましょう。
一巻の表紙は、NARUTO!岸本斉史先生ですね。忍者は出てきませんが、卑弥呼が出てきます。旧石器時代の岩宿遺跡につながる物語は秀逸。
二巻の表紙は、荒木飛呂彦先生のジョジョ!もうどっからどう見てもジョジョ!真ん中に立っているのは厩戸皇子(聖徳太子)というより、ジョジョ!スタンド使って、DIO倒しそうです。
続いても圧巻です。
三巻の表紙は、「何……だと……」でお馴染みのブリーチ。インパクト大きめですね。ソウルソサエティっぽいけど仏教です。強そう。卍解しそう。
少し飛んで九巻の表紙は、キングダム!!お城をバックに立っているのは、呂不韋じゃありません、徳川家康です。日本版天下の大将軍。
続いて、第一次世界大戦が始まる十五巻の表紙は、『海月姫』や『東京タラレバ娘』の東村アキコ先生。なんだか大正時代が素敵な時代に思えてきますね。
高度経済成長期を描く十九巻は、『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』、『べしゃり暮らし』の森田まさのり先生。感じ出てますね。絵がリアルで上手い。この漫画読みたい!
とまぁ、こんな風に僕が一番テンション上がりまくりです。
他にも『るろうに剣心』の和月先生や、『封神演義』の藤崎竜先生、『東京喰種トーキョーグール』の石田スイ先生などが表紙を担当されています!熱い面々ですよね!
いやはや、熱くなってしまいました。いつまでも話が続きそうなので、ちょっと表紙から離れて、付録にも目を向けてみましょう。
まずは「日本史クイズブック」。
勢いで全部解いてみましたが、ざっと確認するにはちょうどいいかもしれません。基本的事項が押さえられます。移動時間とかでやるのがいいかもね。
次に、タイムスリップファイル。日本史の出来事バージョン。教科書だと位置までイメージできないこともありますから、これは助かります。
その裏は、伝統産業や特産品MAP。
どちらもカバーを重ねることで、旧国名の確認ができます。こちらの付録は「お風呂への貼り付け方」みたいな説明書もあって、やっぱりトイレとかお風呂とかで何度も繰り返し確認する用が便利ですかね。でも、裏表使いたいからなー。ちょっとどう使うか考えてみます。
あ、集英社版にはクリスタル城が付録でついてくるセットもあったみたいなのですが、置く場所の問題などで今回はちょっと敬遠しました。お城好きの方は是非そちらもチェックを。
それでは次に、オススメの使い方について触れていきましょう。
漫画好きの僕ですから、結構夢中で一気に読んでしまったのですが、やっぱり細かい語句を確認しがてらだとだいぶ時間がかかります。誰が使うかによって使い方を変えていくのが無難そうです。
中学受験を考えていない小学生なら、まず物語を楽しみながら(ストーリーは面白い)、ざっと読む感じでいいかと。全体像が掴めるといいですね。
中学生のテスト対策なら、テスト範囲の時代を読んでイメージを持ってから問題演習に取り組むといいかもしれません。何となく読むだけでも、流れは掴みやすいかと思います。学校のテストレベルよりも詳しい知識が入っていたりするので、熟読できたら最高ですね。
高校受験対策に特に使えそうなのは、近代です。集英社版は近代の厚みが強みでもあるので、ここをしっかり読み込めれば、知識不足にはならなそう。
前述の通り、さすが漫画の集英社!ということで、物語自体はすごく面白く作ってくれているので、ページを捲る手は止まりにくいんじゃないかと思います。まぁ、この辺りは好みもありますけどね。
表紙でテンション↑。でも、中の絵は違って↓みたいな僕のような子も、もしかしたら居るかな。このことは前もって漫画好きの子には伝達が必要ですが、かといって中の絵がおかしいとかそういうわけではありません。むしろジョジョより読みやすいかも。
あと、最後に注意点です。
いくら高い買い物だからって、無理に子どもに読ませるのは絶対に無しです。漫画にしたって「どうしても読めない…」というお子さんには、親御さんが読んでから面白おかしくざっくばらんに語ってあげる必要があるかもしれません。無理に読ませようとしても、余計に歴史が嫌いになるだけですからね。大人だって、無理強いされたものは嫌いになりやすいですよね。
表紙だけなく、中身も十分素敵な漫画たちですから、あわよくば、興味を持って読んでいただけたら幸いです。
「なんで日本は律令国家を目指したの?」
「なんで戦争に負けたのにその後日本は栄えたの?」
「なんで仏教は国全体で流行らせて、キリスト教は弾圧されたの?」
「なんでこんなに平和な国になったの?」
そんな「なんで?」探しのアイテムとして、歴史漫画が使えたら最高ですね。
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