【激しいアップダウンを攻略せよ!難コースとして有名な長岡京ガラシャロードレースに挑戦】
(レーススタートの瞬間)
448人のランナーが健脚を競った「第43回長岡京ガラシャロードレース」。10km、5km、3km、3kmジョギングの4種目から構成され、ランナーは市内西部にある光風美竹通りや奥海印寺通りなどの風光明媚なコースを駆け抜けます。今年の秋は季節外れの暑さが続きましたが、レース当日の11月4日(月・休)も市内の最高気温は23℃と例年より高い気温になりました。普段、週に数回しか走っていない私にとってこのコンディションはやや不安を覚えるものでしたが、西山一帯に広がる綺麗な青空を見て全力を出し切ろうと決意。快晴の中、懸命に駆け抜けたレース当日の様子をお届けします。
*この記事は、市民ライターが企画・取材・執筆しています。
気持ち高まるスタート前
集合場所は例年と同じ西山公園体育館です。私は自宅から自転車に乗って向かいましたが、体育館の手前にある坂は立って自転車を漕ぐ必要があるほどの急な傾斜でした。幸いにもこの坂はレースで走るコースではありませんでしたが、噂で聞いていた「たくさんの坂があるきつい大会」を早くも実感する場面でした。
(集合場所の西山公園体育館)
現地に到着すると、まず受付でゼッケンや参加賞等を受け取ります。参加賞はタオルで、長岡京ガラシャ祭マスコットキャラクターの「お玉ちゃん」がプリントされたデザインになっています。また、タイムを計測する「モノタグ」もこのタイミングで配られました。モノタグはシューズの靴紐にセットする仕様で、個人的に初めて使用するものでしたが、簡単に取り付けることができ便利だなと感じました。
(大会パンフレットと計測タグ)
レース前の出発式では大会関係者から「コロナ禍以降、参加者が減少傾向にある」とのコメントも。予算や地域事情等で継続開催が困難になる大会も増えている中、当日を迎えられたことに感謝してスタート地点まで向かいました。
(スタート前の館内)
予想以上の難コース!ランナーを苦しめる数々のアップダウン
私が参加したのは5キロの部。その前に全部門の中で最長となる10kmの部が先陣を切って出発します。ランナーの人数としてはこの部門が最も多かったです。スタート前はストレッチをしたり、仲間と談笑したりとリラックスした様子のランナーが目に付きましたが、中にはコスプレ姿のランナーもおり、特に「マツケンサンバ」の音楽を流しながらスタンバイする丁髷(ちょんまげ)姿のランナーは一際目立っていました。また、スタート地点ではランナーとともにドローンも出発し、レースの様子を空撮する試みも行われていました。
(仮装したランナーたち)
(空撮するドローン)
10時10分、5キロ部門のスタートを知らせる乾いたピストル音が西山の空に鳴り響きます。スタートからいきなり上り坂ということもあってか、既に息が上がっているランナーもちらほら見受けられました。最初の1キロほどは上り基調が続くためランナーにとっては苦しいコースですが、途中竹藪の間を通り抜けるところもあり、随所に地元色が感じられる場面もありました。
(笑顔で走るランナーたち)
上りが終わった後は急な下り坂が見えてきます。上りに比べると走りやすさはありましたが、その後も度々待ち構えている幾多のアップダウンは想像以上に厳しいものでした。折り返し以降は基本的に来た道を戻るかたちでしたが、往路で気持ちよく駆け下りた坂が復路では容赦のない上り坂に変化しており、その光景を見ると何度も心が折れそうになったことを覚えています。それでも沿道からの温かい声援が力になり何とか完走。完走後にこれだけの達成感を味わえるレースもなかなかないと思います。
(下り坂を駆け抜けるランナーたち)
(走行中の筆者)
ランナーへの労いが感じられる大会
レース後はスポーツドリンクの無料提供がありました。また、完走証がすぐに発行されるため自分自身の順位やタイムも即確認することができます。疲労困憊のランナーにとってこのあたりはありがたいサービスでした。さらには実業団バドミントンチーム「プレンティグローバルリンクス」の選手たちから抽選券も配られ、私はペットボトルのお茶2本をいただくことができました。
(プレンティの選手と記念撮影する参加者も)
時間の都合でじっくりと見ることはできませんでしたが、館内では各部門の表彰式や大会に駆け付けたお玉ちゃんとの撮影会も行われていました。
(長岡京ガラシャ祭マスコットキャラクター お玉ちゃん)
厳しいコースを走り終えた後のランナーを労ってくれる「長岡京ガラシャロードレース」。また来年、戻ってきたいと思います。
担当市民ライター :走る市民ライター 四方 慎一郎
長岡京市に移住してから4年。長岡天満宮の周辺や長岡公園で走るときもあります。