制約
おはようございます。
暮らし、味わう。
食を通して豊かなライフスタイルを提案する
古民家カフェ&セレクトショップ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
昨日はランチ時に沢山のお客様にお越し頂い
たにも関わらず満席のためにお断りしてしま
った方が多数いらっしゃって大変申し訳ござ
いませんでした。その後の時間はかなり空い
ていたのですが・・・・
本当に難しい・・・・
テマヒマブログ 善哉の回でご紹介しましたよ
うに今月からスイーツの季節限定新メニュー
として、ぜんざいとお味噌の食べ比べセット
を始めました。5つのお味噌を食べ比べなが
らこだわりのぜんざいを楽しんで頂けるとい
うことで大変好評頂いています。
その中でも特徴的なお味噌が、信州の小池糀
店さんの米味噌です。チーズを彷彿とさせる
独特の香りのするお味噌です。
今から10ヶ月前のテマヒマブログ 平均の回で
新政酒造の古関さんの言葉を借りながら、言
外に、平均点な(優等生な)社会は面白くな
いということを書きました。画一的な社会、
多様性を失いつつある社会についてもよく触
れている気がしますが基本的には同旨です。
みんなにとって美味しいものよりも好き嫌い
が大きく分かれるものの方が美味しいのかもしれませんね。この小池糀店のお味噌はどうでしょうか?
通常、米味噌は、煮た大豆と米麴、塩を混ぜ
合せ熟成発酵させて作りますが、この信州の
お味噌は味噌玉製法と言う、まずは煮た大豆
を丸めて熟成させた後に米麴、塩を混ぜると
いうテマヒマかかった、古来(飛鳥時代?)
からの製法で作られています。塩は殺菌性が
あるので、先に大豆を熟成されることで菌や
酵母、酵素が含まれることになるようです。
科学的な知識ではなくそれを感覚でやってた
昔の人ってすごい!味噌玉は秋~冬に仕込む
と乾燥してしまい、夏に仕込むと腐敗してし
まうので、春にしか仕込めないようです。
他との差別化を図ろうとしたのではなく、そ
の土地土地の素材、気候、風土などの制約の
中で生まれたものだと思います。それはお味
噌に限ったことではなく、話を広げると民藝
もそうだと思います。
制約こそが創造性を生み出すというか。
テマヒマのランチお味噌汁を選べるテマヒマ
ごはんは、3種類のお味噌から選んで頂けるの
ですが、昨日よりこの小池糀店のお味噌を新たに加えました。お味噌汁もシンプルに豆腐
とワカメの味噌汁ですのでよりお味噌の違い
を味わって頂けるかと思います。
今回のメインはオムレツですが、八丁味噌を
使ったデミグラスソース、白味噌を使ったホ
ワイトソースをかけていて、前述のぜんざい
とお味噌の食べ比べセットもそうですが、テ
マヒマらしいというか、味噌ソムリエの店主
(うちの奥さんの)お味噌愛溢れるメニュー
になったと思います。是非ご賞味下さい。
テマヒマも数々の制約があるからこそ、創造
性や独自性が自然と育まれたりするのでしょうか?
今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。ランチは11時半がご予約で”ほ
ぼ”満席ですので、遅めに来て頂くかのんびり
できるスイーツタイムがオススメです。
それではよい一日を!