呑気症〜その1〜
仕事中や人と話しているときなどに、急にゲップが出そうになったり、お腹が張ってガス(おなら)が出そうになったりして困ったという経験は、多くの方にあることはないでしょうか?
胃や腸の調子が良くないときにも、似た症状がみられることがあります。
でも、ふだんからゲップやお腹の膨満感が多いという場合は、「呑気症(どんきしょう)」を疑ってみる必要があります。
呑気症というのは、空気嚥下症ともいって、大量の空気を呑み込むことによって、胃や食道、腸に空気がたまり、引き起こされる症状のことです。
その結果、ゲップや腹部膨満感、ガスなどだけでなく、胸焼けや上腹部痛などの症状がみられることもあります。
空気を呑み込んだだけで、なぜそんな症状が起こるのでしょうか?
それは飲んだり食べたりするときに、飲食物と一緒に少量の空気を呑み込んでいるからです。
その程度の空気量なら問題はないのですが、呑気症の場合は飲食時だけでなく、日常生活のなかで無意識に空気をたくさん呑み込んでしまっているのです。
たとえば、僕たちは、仕事や人間関係などで緊張したり、不安になったりしたとき、ゴクリと唾液を呑み込んだりしますが、そのときに空気も呑み込んでいます。
そうしたストレス状態が慢性化すると、知らないうちに呑み込む空気の量が多くなって、胃や腸にたまり、ゲップやガスなどの症状が出やすくなります。
また、ゲップによって胃液や食べた物が逆流すると、胸焼けが生じ、逆流性食道炎になることがあります。
ストレスから、上腹部痛を起こすことも少なくありません。僕はこのタイプで半夏厚朴湯と半夏瀉心湯という漢方をもらい緩和されました。
さらに、人前ではゲップなどがしづらいので、抑えようとすると、それがストレスになり、また空気を呑み込むという悪循環が生じ、人によっては不安症やうつ状態におちいることもあるほどです。
なので呑気症の第1の原因はストレスとされていて、ストレス社会の現代では、だれにでも起こる可能性がある症状だといえます。
今後ストレス社会は増していくでしょう。
一刻も早くガスに対する特効薬がでることを願うばかりです。
つづく