【社長通信】終わり、そして始まる
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
みなさんそれぞれ、さまざまな思いで新年を迎えられたことと思います。年の初めに、今年の目標や夢に思いを巡らしたり、はたまた自らをリセットして一から出直そうと決意する勇者まで、去年よりは少しでも良い年にすべくこの1年ともに精進しましょう。
1月も早いものでもう中旬、日脚の伸びも感じられるなか静かに日常が戻ってきました。
6日の小寒から20日の大寒、そして2月3日の節分まではいわゆる「寒」ですが、今年は穏やかな日和が続いています。
気象庁の暖冬との予報がいまのところ的中しているようで、私どもにとっては良いお年玉です。
因みに去年の今ごろは寒波到来で日本列島はすっぽり冷凍庫のなか。大学入試センター試験に挑む受験生は大慌て、わが社の業務も中止が多く、開店休業状態など、当時の状況が私の日誌に記されていた。
さて、平成の終わる年に当たってこれから世の中どうなっていくのか。
今のままでいくとは決して思われない。
先の読めない漠然とした不安を感じながらもどうしてよいか分からない。
いろんな問題が起こっているのに、目先のことに追われ、自分には関係のないことと思考停止に陥っているような世の中の空気です。
しかし、真綿で首を絞められるように生きづらさがじわじわと増しているように私には思われてなりません。
平成の30年は大きな戦争はなかったが、地球上のあちこちで紛争が絶えませんでした。
経済のグローバル化はボーダーレスにヒト、モノ、カネ、情報の動きを加速し、国、地域、人間間の格差を拡大しました。難民問題はその帰結です。
それに加えAI(人工知能)とかIoT(あらゆるものがネットにつながる)の技術進歩が人々の暮らしを大きく変えようとしています。
その変化に人びとはどう対応していくのか。働き方をはじめ我々の生き方そのものが問われています。
社会の持続可能性がキーワードとして浮上し、あらゆる分野でその見直しが行われていますが、それぞれの立場、価値観の相違、利害の対立により調整は難航しています。つまり、ボーっとしていては、生きられない時代を迎えているのだと覚悟しなくてはなりません。
そんな大きな変化の中で私たち「一味同心」はどうすべきか。
先ずは、生きるために自らの仕事に誠実に向き合うこと。そして絶えず自分の仕事を見直すこと。これでよいのか、もっといい方法があるのでは、と。
そして自分の仕事に誇りと生き甲斐を見出すことです。
次に、広く社会の動きに目を向けて、個々の出来事に関心を持ち続けること。いうなれば、あらゆることがらに好奇心を持ち続けることです。なぜ、どうして、と。
そして、おかしいと思うことにははっきりと声を上げる。しっかりと自分の意見をもって意思表示することです。
人生100年時代といわれていますが、このように好奇心を持ち、自らの意見をしっかり持っている人は認知症にかからないといわれています。
新しい時代の始まり、ハッピーな人生を生きるためのスタートとしよう。
代表取締役 加藤慶昭(平成31年1月14日記す)