心理学
世の中には人を騙して金銭をせしめるカルト宗教や怪しい自己啓発セミナー、エセ占い師、偽托鉢僧など、見えない世界・存在を悪用して人を不幸に貶める輩がいます。
認めたくはありませんが、彼らは非常に優秀で悪知恵が働く、いわば天才です。
人間心理をこれでもかと知り得ており、どのツボを押せば相手がこちらを信用して、お金を譲渡してくれるのかを理解しているのです。
彼らのカモになったことがない人は、信じ込んで洗脳される人の気が知れない。と、思うことでしょう。
しかし、なにかを渇望する人間というのは、判断を誤って明らかに不正解の道でも正解に見えてしまうもの。
その結果、まんまと彼らの術中にハマってしまい、お金や家族友人を喪失して取り返しのつかない結末を迎えてしまうのです。
私たちは人間である以上、いつ罠にはまっても不思議ではありません。
これはよく言われていることですが、「自分は騙されない」と思っている人ほど、まんまと足元をすくわれます…。
因みに洗脳の基本は「アメとムチ」。
叱咤したかと思うと、そのあと優しい言葉をかける。すると人は、まんまと相手の支配下に入ってしまいます。
そして、これを巧みに使っているのがDV男や学校の先生。
前者は怒気に満ちた顔で恋人を殴って、その後は相手の身を心配するようなセリフを述べて暗い表情で謝罪をする。
すると女性は「怖い面もあるけど、いい面もあるから…」と、一向に別れられなくなってしまうのです。
後者の場合は仕事として意図的に実行していると思います。アメとムチを均一に用いることで、言うことをきかない子供を思い通りに手懐けることが容易に出来てしまう。
催眠なら一晩ほどで解けますが、洗脳は半永久的に持続します。一度洗脳下に取り込まれると、いくら天才的頭脳を所有していようが脱することはほぼ無理です…。
では、どうすれば彼らの誘惑を回避できるのか?
それは、「心理学」を勉強することです。
接するのは動物でも宇宙人でもなく人間。ですから、その人間の心理をこちらが知っていれば引き込まれることはありません。
心理学は人間を知ること。言い換えれば「自分」を知ることなのです。
自分と他者の心理を理解することで、己を律し、甘い汁を吸いにくるハイエナたちへ攻めも守りもできるのです。
そして、この状態にピッタリの言葉がある。
【彼らを知り己を知れば、百戦殆うからず】
自分と相手の実情を熟知していれば、百回バトルしようが敗れることはないという意味。
この先、金目当ての怪しい連中が何人寄ってきても、敵の戦法を知っていれば「はいはい、そのやり口ね」と、飛んでくる矢をかわして、仕掛けられた地雷を避けることができ全戦勝利となります。
心理学はどんなシーンでも役立つ優れた学問。
三つでも八つでも心理学の知識を知っていれば、胡散臭い輩に騙される確率はグンッと下がります。
そして、その知識をどんどん深めていけば、手数は増量して、盾は一層強固なものとなるのです。