「小泉八雲旧居」 島根県 / “Koizumi Yakumo Former Residence” Shimane Pref
「小泉八雲旧居」 島根県
小泉八雲=ラフカディオ・ハーンが松江で暮らした家に庭があります。家はもともと明治元年に建てられた武家屋敷で慎ましさの中にも凛とした佇まいを感じさせる美しい建物です。この建物の南~西~北の3方向に面してそれぞれ小さな庭があります。まず南庭には、松琴亭型・滝見型を山燈籠にしたような素朴な小ぶりの石灯籠が据えられ、それに寄り添うようにサルスベリが植えられています。このサルスベリは明治元年からあるもので今でも毎年夏になるとピンクの花を元気に咲かせるそうです。このサルスベリは室内から眺めるとその白く滑らか幹がなかなか絵になりカッコいいです。次に西庭にはサルスベリと対をなすように椎の大木がそびえています。これも築庭当初からあるもので荒々しい幹が迫力ある彫刻のような存在感を放っています。この西庭はささやかな枯山水庭で小川のような白砂の道や苔の中の奇岩がアクセントになっています。最後に北庭は池泉庭です。水際に背丈を抑えた松が植えられ格式も感じさせる一方、池には蓮や四季咲きのカキツバタが植えられどこか里山の沼のような趣を漂わせ、小泉八雲が居住した頃同様に今でもカエルが住んでいるそうです。どの庭もささやかで穏やかで「庭屋一如」と言うよりは、「家」と「庭」が一体となった「家庭」という言葉がふさわしい雰囲気です。これこそが江戸時代から明治・大正・昭和に引き継がれた日本の一般家庭の庭の系譜であり、惜しむらくは平成・令和に消滅していったもの、と言えるでしょう。
◼︎名称:「小泉八雲旧居」
◼︎住所:島根県松江市奥谷町315
◼︎TEL: 0852-23-0714
◼︎営業時間:4月1日~9月30日:8:30-18:30(受付は18:10まで)
10月1日~3月31日:8:30-17:00(受付は16:40まで)
◼︎休園日:定休日はありません(ただし年6回館内メンテナンスのため休館)
◼︎駐車場:無し
◼︎アクセス:JR松江駅から「ぐるっと松江レイクラインバス」で約16分「小泉八雲記念館前」下車
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Koizumi Yakumo Former Residence” Shimane Prefecture
There is a garden in the house where Yakumo Koizumi-Lafcadio Hearn, an Irish-British man (later naturalized to Japan) who came to Matsue as an English teacher during the Meiji period, lived. The house is a former samurai residence and the garden was built in the first year of the Meiji era. You can see the garden on three sides of the house: south, west, and north.
Although the gardens are small, each one has its own beauty. Another highlight is the combination of indoors and garden. It is exactly the scenery of " 庭屋一如・house and garden are one.''
◼︎Name: “Koizumi Yakumo Former Residence”
◼︎Address: 315 Okutanicho, Matsue City, Shimane Prefecture
◼︎TEL: 0852-23-0714
◼︎Business hours: April 1st to September 30th: 8:30-18:30 (Reception until 18:10)
October 1st - March 31st: 8:30-17:00 (Reception until 16:40)
◼︎Closed days: There are no regular holidays (however, the park is closed 6 times a year for internal maintenance)
◼︎Parking: None
◼︎Access: From JR Matsue Station, take the "Gurutto Matsue Lake Line Bus" for about 16 minutes and get off at "Koizumi Yakumo Kinenkan-mae"