ピストバイクは故障しづらい | いや、そんなことはない。
ピストバイクは故障しづらい?
「ピストバイクってシンプルな構造でタフで故障しづらい!」
ショップやWEB上では、ピストバイクに対してこのような触れ込みがよく見られます。
実際問題、ピストはスポーツバイクの中では故障は"少ない"と思います。
そうです。あくまでも「少ない方」って意味です。
故障自体は普通にします。
故障はスポーツバイクの宿命です。
今回は、
- なんでピストが故障しづらいとされるのか
- 故障しやすいのはどの辺り?
この点を中心に雑記を書いてみます。
ピストバイクが故障しづらいとされる理由
ピストはシンプルな乗り物です。
変速機構がないシングルギア直結の造りがさいわいして、ややこしいメカトラブルと縁がありません。
「変速中にチェーンが落ちた」とか、「シフターが上手く動作しない」なんていう、変速にまつわるトラブルは皆無です。
変速できませんから。
更に、フリーギアではなく「固定ギア」にすれば、ラチェット機構の不具合などの発生ともお別れです。(まあラチェット機構のトラブル自体滅多にないとは思いますが。。笑
これらの理由から、ピストバイクは故障しづらいと言えるわけですね。
ところがです。
裏を返せば「変速機構」以外の箇所は、その他のスポーツバイクと同程度に故障するという事も言えます。
「シンプル=故障しない、しづらい」の考えの元、ノーメンテで乗っていれば、案外早い段階でどこかが故障します。
不調をきたしているサインに気づかず放置していれば、ロードバイクもMTBもクロスバイクもママチャリも、もちろん「ピスト」も壊れます。
逆に「故障しない自転車」の代表はママチャリです。
△My ブラックパール号。
タイヤの空気がまともに入っていなくても。重たい荷物をカゴにいれ、後ろに子供を乗せ、さらに大の大人が真ん中に搭乗しても。
そうそう壊れてくれません。
そんな使い方でノーメンテで野ざらしでも、平気で何年でも乗れたりしちゃいます。
ママチャリのタフさは別次元です。そもそも用途が違います。ママチャリは走りに特化しません。
このママチャリ感覚でピストに乗ってはいけません。
スポーツバイクはどんなに「タフ」で「故障しづらい」といったところで、ルーツは競技機材です。
ママチャリや実用車とは別物です。
BMXはつよいです。確かに壊れません。それでも回転系パーツのメンテは必要です
△キッズ用とはいえ頑丈なBMX
ピストバイクの故障しやすいところ
よく故障したり調子が悪くなったりしやすいのは、案外その他のスポーツバイクと同じ場所です。
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【ドライブライン】
▶チェーン、スプロケ、BBなどクランク周り、チェーンリングなど
【ハンドル周り】
▶ヘッドセットやステムなど
【ホイール関連】
▶タイヤ、リムやスポーク、ハブなど
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この辺りはマストで故障したり、修理&パーツ交換が必要になる箇所です。
半年間くらい乗り続ければ、必ずどこかに手を入れる必要が出ます。
代表的な故障(?)の「パンク」を始め、謎の異音、それからチェーンの歯飛び、各種ボルトの「締めすぎ」or「緩すぎ」による変調やパーツの破損、などなど。
割とあちこち問題が発生します。
以下に、以前のメンテナンスをいくつか掲載します。
▽パンク▽
・【パンク】避けては通れない!
https://blog.tbackbroz.com/posts/4885188?categoryIds=1061780
▽カチカチ異音▽
・謎の異音。。。
https://blog.tbackbroz.com/posts/3791306?categoryIds=1061780
▽締め付けトルクについて▽
・締めすぎはダメ?「トルク」は適切に!
https://blog.tbackbroz.com/posts/4279247?categoryIds=1061780
▶そのほかのメンテ系一覧はこちら◀
結論 | ピストバイクも故障はする!
はい。ぶっちゃけピスト故障します。
僕が雑なだけかもしれませんが、それでも「故障しない」なんてことはありません。
形あるもの皆同じです。何であれいつかは壊れます。
なので、ピストとの付き合い方は少しでも"故障のリスクを減らすこと"が大事です。
タイヤの空気圧を見て、チェーンが乾ききる前にオイルを挿し、ボルトの緩みはないか、回転部分はスムーズか、などなど。
ある程度目をかけてやる必要があります。
そうこうしている内にピストの構造が理解できて、メンテナンスも楽しくなってきます。
こうなってくれば故障しそうな箇所が事前に発見出来たり、自己解決出来たりします。
大掛かりに全部をメンテナンスせずとも、ときたま意識して細かい部分を見るだけでも故障のリスクは減ります。
「ハンドルが回しづらくなってきた」「定期的に同じ場所から音がする」「チェーンがなんか緩いかも?」なんて感じたときは、放置せずに一度じっくり観察してみましょう。
miki