ラテン語の試験の採点
2019.01.24 17:45
一昨日、仕事先の大学のひとつでラテン語の定期試験を行い、いまその採点を進めている。
出題は、毎回実施してきた小テストからのみで、応用問題は一切なし、ということにしたので、おおむねよくできている。素晴らしいことではあるが、心の底から喜んでいるわけではない。というのも、この「よくできている」というのは、あくまで「最終得点が高い」という意味で、減点箇所に大きな問題があるケースも多いからだ。名詞変化を書く問題で、単数の属格形を間違えてしまっているのがその良い例だ。この間違いは、マイナス1点なので、最終得点への影響は甚だ小さいのだが、内容の観点からいえば、看過できるものではない。ラテン語の名詞変化において、単数の属格形はいわば「幹」のようなもので、これをわからないままで済ませてしまっているというのは、格変化の根本的な仕組みがわかっていないことを意味するからだ。一年間勉強してきたにもかかわらず、これはまずい。来週のフィードバックの授業のときに、しっかりと解説をしなければならない。
ただもちろん、この類の深刻な間違いについては、僕にも大きな責任があり、説明が不十分だったと反省している。来年度また同じ授業を行うので、そのときには今回の失敗が無駄にならないよう、教え方を工夫しようと思っている。