更年期障害の三大処方
女性が閉経へと向かう更年期の入り口では、月経異常などで瘀血になり、気・血・水のバランスを崩し、様々な更年期の症状を発症することがあります。
女性の更年期障害で処方される漢方薬に代表的な三代処方があります。
①加味逍遥散(カミショウヨウサン)
②当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
③桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
先ずは、虚証体質なのか実証体質なのかに分けられます。
「加味逍遥散」と「当帰芍薬散」はやや虚証から中間証の方に向きます。
虚証とは、見るからに顔色が蒼白で体の線も細いタイプといった印象がありますが、意外に外見だけでは判断できず、肉好きのよさそうな方が虚証である場合があります。
虚証とは風邪をひきやすい体質であって、風邪をひきにくい体質が実証だという見方もあります。
「桂枝茯苓丸」は中間証から実証タイプです。
「加味逍遥散」は、気・血・水すべてに効く生薬を含みます。
イライラやうつ・不安・不眠など精神症状に効果的です。
「当帰芍薬散」は水毒と瘀血を改善しますので、頭痛・めまい・冷え性によろしいです。
「桂枝茯苓丸」は月経痛がひどく、経血量が多い方に適しています。
のぼせや肩こり・シミ・静脈瘤の改善もあります。
この他にも、強く出ている症状に合わせて漢方薬は無数にあります。
更年期障害の治療では鍼灸は大変効果があります。
漢方薬との併用で症状が改善されますので、お悩みの方は是非ご相談下さい。
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