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キャンピングカーで日本一周

1月20日 那覇市[沖縄県立図書館、国際通り、栄町市場]

2019.01.26 13:36


窓からニトリが見える。



しかし、ここは沖縄。新しく埋め立てられた新興地区の街の景色は、日本全国みな同じ。近所にはユニクロ、西松屋、ヤマダ電機、大戸屋、ABC マート、DAISO、メガネスーパー、イオン等々、おなじみの店舗が並んでいるのである。



さて、今日はバスで那覇市内に出て、那覇港付近の対馬丸記念館などを見て、そこから県庁方面へと散歩する予定。


しっかりと時刻表の時間に合わせて、近くの停留場で待機。張り切ってバスに乗り込んだ二人だったが、そろそろバスが那覇市内に入ろうとするとき、急に強い雨が降り出した。


出る時は、そこそこ青空も顔をのぞかせていたので、二人とも傘を持っていない。


急遽、予定を変更し、バス停で濡れネズミとならないであろう、次の那覇バスターミナルで下車し、しばらく様子を見ようということに。


ターミナルの隣にはコンビニがあり、そこで大きめのビニール傘を一つ買って、外に出ようとした時、同じビル内に沖縄県立図書館があることに気付く。


図書館好きな我々は興味津々。

再度計画を変更し、図書館で長逗留することに決定する。



去年の10月にオープンしたばかりというこの図書館は、バスターミナルビルの3階に入り口があり、ビルの3階から5階にかけて吹き抜けがあるというオシャレな構造になっている。


2階と3階はショッピングエリアにもなっていて、大変な賑わい。エスカレーターで気軽に立ち寄ることが出来るので、とても開かれた図書館といえる。


しかし、図書館に用事のない観光客や子供達が休憩がてらに訪れ、おしゃべりを楽しんだり、ぐるぐると歩き回っていたりして、多少騒々しいのが難点か。


静かに読書をしたい場合は、カバンなどをロッカーに預けて入るエリアがあるので、そこに行けば、図書館本来の静寂さを享受することができる。


我々は5階の郷土資料コーナーに行き、昼食を挟んで、地元の新聞や沖縄関係の本を読んで、3時間ほど過ごす。


なんとも居心地の良い空間である。

このまま住民票を移して図書カードを作って通いたくなってしまった。 




夕方、国際通りを経由し、栄町市場まで歩く。




栄町市場は、込み入った路地が縦横無尽に張り巡らされ、迷路のような作り。


道端には、そんな看板も。最後の締めは、貯金、火の用心、交通安全?


ここは、「ひめゆり学徒隊」の女師一高の校舎跡だそうで、同窓会館があるらしい。


この市場は、先日療養中に借りて来たDVDの一枚、ドキュメンタリー映画『歌えマチグアー』の舞台となったところ。「マチグアー」とは、市場に親しみを込めた呼称。


昔ながらの市場の雰囲気が今も残っていて、一度訪れてみたくなった。


しかし到着した時、外はすでに暗くなり、市場の店舗は居酒屋を除いて全て閉まってしまっていた。


残念‼︎  ならば、栄町市場の活性化をテーマにした映画で、中心人物の一人となっていた男性がやっている居酒屋「生活の柄」で飲もうと探してみたが、さすがに人気店らしく、すでに店内は客でぎっしり埋まっていた。


この変わった店名は、沖縄出身の詩人・山之口貘の詩のタイトルであり、フォーク歌手・高田渡が彼の詩に曲をつけ歌っている(『生活の柄』/アルバム『ごあいさつ(1971年)』収録)。他の店に入っても良かったが、なんとなく気が乗らなかったので後日出直すことに。



国際通りに戻り、牧志のバス停付近で、たまたま目に付いた「五星そば」という沖縄そばの専門店で夕食。


看板の隣には、沖縄そばの第2位に輝いた」というような触れ込みが。


何の評価かは忘れたが、「第2位」というのが気に入った。


これまで「第1位を獲得」とか、「優勝」とかいう触れ込みの店や施設で、期待外れの場合が多かったせいか、こちらも多少スレてきているようだ。


この店では、特に麺がこだわっている感じで、縮れたコシのある麺。


今まで食べた大衆的な沖縄そばと比べると多少値は上がるが、スープも出汁が効いていて美味しい。


また国際通りに来たら、是非とも立ち寄りたいスポットを見つけてしまった。


店内には芸能人の寄せ書きがびっしりとあったので、知る人ぞ知る有名店なのだろう。


偶然ふらりと立ち寄ったこともあり、なんだか得した気分になった。



帰りは、国際通りから56番のバスに乗り、ストレートで道の駅「豊崎」まで戻り、本日のショート・トリップも終了。