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最適な大麻・CBD投与とは?医師の見方

2019.01.27 06:51

投与量は、大麻やCBDの力を最大限に活かすために重要な知識です。

大麻投与の特徴を理解することで、この驚くほど用途の広い、安全で効果的なハーブをコントロールして、自分にカラダにいちばん有効に使える方法がわかるのです。

一部の患者は微量の大麻を効果的に使用しているのに対し、その他の患者は必要以上に摂取してしまっています。

成人患者が1日1 mgの総カンナビノイドで治療効果を発揮しているのを見たことがありますが、他の人は1日2,000mgを超える量を(副作用はありませんが)摂取しています。必要量の2000倍の投与量範囲は薬としてはかなり珍しいですよね?!

それでも人体にも動物にも特に影響はありませんが、今回は医師の見解をご紹介します。

多相用量反応

この異常に広い投与量の範囲内で、大麻は投与量と、予想されるその反応との間に異常な関係を示すのです。

普段使っているような薬は、より高い用量で強い治療効果とそれに伴う高い副作用をもたらしますよね。これは単相性の用量反応関係として説明できますが、大麻はこのパターンには従わないのです。

多くの大麻消費者にとって、徐々に用量を増やすことで最初はより強く効果がでます。でも、ある時点を過ぎると、その後の投与量の増加は、望ましくない効果を伴い、治療効果も薄れる可能性があるというのです。

投与量を高レベルまで増加させ続けるような消費者(大変多いです!)は、低投与量では達成されない治療効果が見られることもあります。

もちろん、超高用量だとコストもそれなりにかかり、通常は倒れたり、気分が悪くなったりします。

疼痛管理が不十分なオピオイド治療を受けた癌患者263人を対象とした研究では、毎日21 mgTHCCBDを併用投与したグループには、疼痛レベルの有意な改善が見られました。 

1日83mgを投与されたグループは、痛みは全くなくなりましたが、多くの副作用を経験したとのこと。

大麻は、人、品種、投与量によって、真逆の効果を生み出すのです。

内在性カンナビノイドシステム(ECS)は、細胞レベルでバランスを保つように設計された、敏感で高度に調整された生理学的基盤です。

カンナビノイド受容体が高用量の大麻によって過剰刺激されると、細胞は受容体を内部に引き込み、そこで分解。[iii]

カンナビノイド受容体レベル減少するにつれて、大麻の効果も同様に減少します。

治療ウィンドウ

「Therapeutic Window」という用語は、最低有効用量と、望ましくないまたは耐えられない副作用を生じる用量との範囲を表すものです。

大麻の使用経験がまったくない人は通常、この範囲が非常に狭いのに対して、常用者は広い許容範囲を持っています。これは、個人が異なる割合で大麻のさまざまな影響に対する耐性を構築し、望まない効果に対する免疫を疾患治療の効果より早く構築するというカラダの仕組みによるものです。

大麻の双方向効果

大麻はまた各個人で、異なった環境で、異なる使用量で反対の(または双方向)効果を生み出す能力を持っています。

例えば、大麻を服用している不安症の人はリラックスしますが、同じ用量を服用している不安のない人は不安になってしまうことがあります。

大麻の2つの異なる品種の同じ用量は、反対の効果を引き起こす可能性があります 。例えばインディカ種は眠くなり、サティバは活動的にさせるようにです。

いちばん効率的で安全なのは、CBDTHC併用すること!

CBDTHCを組み合わせると、望ましくない効果を減らしながら互いの利点を高めることができます。

大麻の過剰摂取の症状は、適切な用量で治療される症状:吐き気、嘔吐、下痢、発汗、不安、睡眠障害です。

幸いなことに、これらの症状はすべて自己制限でき、一緒にいる人が『大丈夫だ』と安心せてくれることですぐにおさまったり、何もしなくても12〜24時間以内に通常の健康状態に戻ります。

大麻の過量摂取で死に至ることは絶対にありえません。

CBDとTHCの組み合わせ

CBDTHCは、痛みの緩和不安発作吐き気など、重複する治療上の性質を持っていますが、作用は異なります。 CBDとTHCを組み合わせると、THC向精神作用(ハイ)などの望ましくない影響を軽減しながら、互いのメリットを高めてくれます。

これは、家庭や職場で最適なパフォーマンスを維持しながら健康になりたいという大麻ユーザーにとっては嬉しいことでしょう。

超低用量大麻は非常に効果的です。

THCにCBD追加することによって、上記の治療ウィンドウ(Therapeutic Window)広くなります。しかし、消費者は症状を治療するのに必要なカンナビノイド総投与量も増加することを知っておくべきです。

例えば、177人癌性疼痛患者を対象とした研究では、THC経口スプレー投与を受けたグループと、THCとCBDを1:1の割合で組み合わせた経口スプレー治療受けるグループで実験を実施。両方のグループは、彼らが満足のいく軽減を経験するまで用量を徐々に増やすことを許されています。 

THCグループは1日平均27mgを使用していましたが、CBD + THCグループは1日に60mg近く使用し、CBD + THCグループのみ疼痛劇的減少を体験しました。THCグループは容量を増やしすぎて不安を感じたり、低用量すぎて効果がないという結果に。

最適なメリットを出す為にCBDとTHCを組み合わせた方が良いことは確かですが、多めの投与量の準備が必要なのです。

超低投与量

一部の患者は超高用量でも問題なく治療効果だけが出ます。THCの消費者は徐々に高用量にする必要がありますが、CBDなら悪影響なしにすぐに高用量の摂取が可能です。

その一方で、THCの超低量は非常に効果的なのです。

多くの人は、THC優勢大麻治療効果が、多幸感を引き起こすのに必要な量よりも低投与量で達成され得ることを知って驚きます。

健康生産性向上させる目的で、大麻の微量投与CBDとの併用が人気を集めています。

この方法は、良い気分不安軽減集中力の向上ストレスに対する回復力の向上、痛み軽減などが副作用なく体感できると報告しています。ほとんどの消費者は1-5mgの用量を推奨しています。

新たな研究結果でも、低量摂取が心臓発作[v]、[vi]、または脳損傷から保護することを示唆しています![vii]、[viii]、[ix]

日本には、まだこういった副作用のない薬を使った効果的な治療方法を教えてくれる医療機関は皆無です。

でも、THCの使用は違法なので安全なCBDしか使えないので逆に安心ですね。治療効果は組み合わせて使うよりは低くなってしまいますが、私のひどかった摂食障害不安障害睡眠障害完治、祖母の頚椎損傷後遺症だった手足のしびれの完治は、十分すぎる治療効果ですよね!

副作用に悩む方、興味のある方は是非試して見てほしいと思います。

参考文献

[i] Thompson GR, et al. Oral and intravenous toxicity of Δ9-tetrahydrocannabinol in rhesus monkeys. Toxicology and Applied Pharmacology. 1974;27(3):648-665.

[ii] Portenoy RK, et al. Nabiximols for opioid-treated cancer patients with poorly-controlled chronic pain: A randomized, placebo-controlled, graded-dose trial. The Journal of Pain. 2012;13(5):438-449.

[iii] Hsieh C, et al. Internalization and recycling of the CB1 cannabinoid receptor. Journal of Neurochemistry. 1999;73(2):493-501.

[iv] Johnson JR, et al. “Multicenter, double-blind, randomized, placebo-controlled, parallel-group study of the efficacy, safety, and tolerability of THC: CBD extract and THC extract in patients with intractable cancer-related pain.” Journal of Pain and Symptom Management. 2010;39(2): 167-179.

[v] Waldman M, et al. An ultra-low dose of tetrahydrocannabinol provides cardioprotection. Biochemical Pharmacology. 2013;85(11):1626-1633.

[vi] Johnson-Sasso CP, Kao D, Walker LA. marijuana use and short-term outcomes in patients hospitalized for acute myocardial infarction. Journal of the American College of Cardiology. 2016;67(13):569.

[vii] Fernández-Ruiz J, Moro MA, Martínez-Orgado J. Cannabinoids in neurodegenerative disorders and stroke/brain trauma: From preclinical models to clinical applications. Neurotherapeutics. 2015;12(4):793-806.

[viii] Nguyen BM, et al. Effect of marijuana use on outcomes in traumatic brain injury. The American Surgeon. 2014;80(10):979-983.

[ix] Di Napoli M, et al. Prior cannabis use is associated with outcome after intracerebral hemorrhage. Cerebrovascular Diseases. 2016;41(5-6):248-255.