『今日の一言 2019.1.27』〜世界平和を願うならば…〜
「同調圧力」という言葉があります。
周囲の意見に賛同するように無言の圧力を受けることを言います。
周りに合わせなければ、
悪口を言われたり仲間外れにされたり無視されたりすることになり、
それは現実問題として学校でも職場でも家庭や親族・仲間内の間でも同様に見られることでしょう。
また、「空気を読む」という言葉もありますが、
状況を把握して賢く振る舞うことと同意にも受け取れます。
反対語として、KY=空気が読めないという言葉も流行語でありました。
「長いものには巻かれろ」という故事ことわざもありますが、
強い権力を持つ者や、強大な勢力を持つ者には、
敵対せず傘下に入って従っておいたほうが良いといった処世術を表す言い回しです。
親の転勤で引っ越しする度に、
親から教えられた言葉は「郷に入っては郷に従え」でした。
それぞれの地域の慣わしを受け入れ生きるということです。
いつの時代にも周囲との関わり方に対する教えはなされてきました。
群れることが好きな人もいれば、独りが好きな人もいますが、
人間社会とは集団と付き合う世界であるとも言えます。
そうすると集団との付き合い方を先ずは学び身に付けることが必須項目ともなるのでしょう。
集団行動と単独行動の違いは、周りに合わせて行動するか、
自分で考えて行動するかという違いでもあります。
私たちが生きてゆく上では、
おそらくどちらも必要な学びなのでしょう。
さて、多くの人が世界平和を願っていますが、
世の中を良き方向へと変えてゆくためには、
いったいどうすれば良いのでしょうか?
それはもしかしたら「長いものを先ずは取り込め」という考え方が必要なのかもしれません。
長いもの=権力者・年長者・有名人・地域・国・常識・歴史…。
もしそうだとしたら、長いものを取り込むためにはどうすれば良いのでしょうか?
先ずは“親しくなること”から始めることなのでしょう。
親しくなるためには、自分から相手に歩み寄り理解し、
そして自分のことも理解して頂けるような行動が求められてきます。
ひとつひとつ信頼関係を育んでゆくことなのでしょう。
先ずはそこまで行かなければ、
相手は自分の話を真摯に聞いては頂けないということでもあります。
ようやく親しくなることが出来たとしても、
嫌われてしまえば人間関係は白紙となります。
一方的な意見の押し付けではなく、
相手を理解しながら自分も理解して頂けるように配慮することが必要となります。
と考えると、今の自分に出来ることとは何か? そ
れは身近なところからですが、
周囲や相手に対して“自分から和す努力が出来なければ世の中を良き方向へ変えてゆくという願望は絵空事でしかない”ということになります。
異次元世界に思いを手向け神仏に願うばかりではなく、
先ずは現次元世界の地に足をつけて、
目の前の現状を改善すること、
良き方向へと変えてゆく努力を惜しまないことこそが、
あなたに求められている!ということです。
「絵に描いた餅」では真の喜びにはなりません。
みなみなうれしうれしたのしたのしかわるかわるありがたいありがたい。
2019.1.27 神人