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Crystal Clear Energies

2019.01.26 15:00


父の体が

全体的に弱ってきている



脈も血圧も低い

色々な症状が日々刻々と変わりながらも

生きていることが 本当に奇跡 



木曜日には夜に意識が朦朧となって

痙攣があったらしい

幸い 一時的で

今日はまた会うことができた




母が1人でお見舞いに行ったここ数回

父は初めて涙をみせた、と聞いた

目の端から すぅっと




不器用で 強がりで

弱みは絶対に見せなかった父

この1年以上の入院生活で 

初めて見せた涙



薬も喉を通らなくなったらしく

鼻から管を入れられて

それを本人が無意識なのか

とってしまったことがあったらしく

両手にミトンをはめることになってしまった



彼の身体の自由は

本当になくなってしまった



今日 家族で会いに行った時

私も父の涙を初めて見た



死が

もう逃げられないものとして

実感をともなって

そこにある中で

色々と感じること

伝えたいことがあるだろうに

声帯がないから声をだせない

素直な思いを

そのままだせない


身体がもう 思うように動かせない

それを情けなく思っていることとか



いろんな

いろんな思いが

その涙から感じられた



まだ文字を書いて意思疎通はできるけれど

解読するのもけっこう難しかったり



でも父が書いて聞くことは

日常的なこと

お正月はお雑煮食べたの、とか

お参り行ったの、とか



本当に感じている思いは

話せず 書けず 聞けず





初めて

父の目の端の涙を

手でぬぐってあげた





これを書きながら

私も泣いている

何もできない無力さを

きっと母も

私に見えないところで泣いた日があるだろう




父が脳梗塞になってから 約15年

肺気腫、咽頭癌、再発、転移



いつかくる別れを受け入れる準備を

何度も何度もしてきて

そしてこれは

もっともっと大きな枠でとられえば

別れじゃないと分かっているのに




それでも涙 涙 涙




私は

父の人生を

可哀想だと思っているのだろうか

本当に?




自分の素直な感覚を

ひたすらに感じ 愛し 認めて受け入れる

親がくれる学びは終わらないものなんだなあ