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漢方ようちえん vol.1

2019.01.28 04:00


“原因ありて結果あり”


 “原因ありて結果あり”  この言葉は皆さん一度は耳にしたことがあると思います。

 “結果”については勘違いをしている方はあまりいないように思うのですが、“原因”に

 ついてはどうでしょうか? 

 例えば花粉症やインフルエンザ。 “原因”は花粉やインフルエンザウイルスだと思って

 いませんか? 西洋医学的には、花粉やインフルエンザウイルスが悪者(原因)とされ、

 一生懸命避けるように指導されます。 しかし、東洋医学でいう“原因”とは体内の冷え、

 体の弱り(肉体的、精神的疲労)なのです。 何故なら、花粉やウイルスが“原因”なら

 全ての人が発症しているからです。 発症する人、しない人の違いが“原因”なのです。

 因みに、花粉やウイルスは発症の条件といったところでしょうか。

  

    

       上記のことを踏まえ、花粉症についてもう少し詳しくみていきましょう。

 「花粉症」は西洋医学が付けた病名で、東洋医学的にいう“原因”は花粉ではなく

 体内の冷えと水分過剰にあります。 くしゃみ、鼻水といった反応もやはり自然治癒作用

 の解毒反応の一つで、元々体内に冷えがあるため水分が滞りやすく、この水分を抜き

 たい体内が花粉等の刺激を利用して出口である鼻の粘膜から排泄しているのです。

 怪我などの一過性のもの以外は必ず“原因”があって“結果”があるということ。

 “結果”ばかりを見てそれを抑えることだけに捉われていると見た目の症状は良くなっ

 ているように見えますが、実は“原因”は増々悪化しているということは容易に想像が

 つくでしょう。

 依って、“結果”を取り除く為には“原因”を改善することが大事であるというのが

 東洋医学の考えでもあるのです。

 


   私達は普段から西洋医学に接することが多く、西洋医学的考えが身に付いています。

 近年、西洋医学の進歩は目覚ましく様々な治療法(医療技術、薬など)が開発されています。これは大変素晴らしいことで、多くの方が長生き出来るようになり、またQOLも上がってきました。 ここで少し目線を変えて現状を見てみましょう。 医療が進歩し一見よくなっているように見えますが、果して患者さんは減ってきているでしょうか? 逆に増えていると感じたことはありませんか? 

 “結果”を抑えることはQOLを上げる為に必要なことだとは思いますが、“原因”の方

 にも少し目を向けてみることも必要になってきているのではないでしょうか。