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“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十四通目『忙しいという言い訳をしない』

2026.09.22 22:00


◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十四通目『忙しいという言い訳をしない』


 「忙しかったので、連絡ができませんでした」

 そう言いたくなることは、誰にでもあると思います。

 「学校がある」「仕事がある」「家事がある」「レッスンがある」「ライブがある」

 覚えなければならないことも、やらなければならないこともたくさんある。きっと、本当に忙しいのだと思います。


 でも、「何者か」になろうとするのであれば、「忙しい」を言い訳にはできなくなります。

 なぜなら、誰でもみんな、それぞれに忙しいからです。


 君が他の人がどれほど忙しいのか分からないように、他の人も君がどれほど忙しいのかは分かりません。

 だから、「忙しかったからできませんでした」「忙しくて連絡を見逃しました」「時間がなくて確認できませんでした」「他に追われて練習できませんでした」と言ったところで、その事情をすべて理解してもらえるとは限りません。


 特に、芸能の仕事を目指すのであれば、「業務連絡を見逃すことは致命的」です。

 今日中に返事が必要な出演依頼だったかもしれません。急きょ決まったオーディションの連絡だったかもしれません。クライアントから「明日、この時間は空いていますか?」という緊急のオファーが来ることだってあります。

 翌日になって、「すみません。完全に見逃していました」では、せっかくのチャンスを失ってしまいます。


 そして本当に怖いのは、その一回の仕事を失うことだけではありません。

 相手から、「この人には急ぎの仕事を任せられない」と思われてしまうことです。

 仕事をお願いする側にも事情があります。締め切りがあります。予算があります。

スタッフがいます。クライアントがいます。あなた以外の候補者もいます。

 返事が来なければ、仕事を止めていつまでも待っているわけにはいきません。

 次の人に連絡します。

 そして、その人がきちんと返事をして、きちんと仕事をしてくれたなら、次の仕事もその人にお願いするようになるでしょう。


 そうやって、チャンスは静かに別の人へ移っていくのです。


 「干された」と本人が気づくような出来事すら起こらないかもしれません。ただ、連絡が来なくなるのです。

 だからこそ、芸能の世界では「連絡を見る」「返事をする」「期限を守る」という、一見地味なことがとても大切なのだと思います。


 「歌がうまい」「ダンスがうまい」「かわいい」「カッコいい」「面白い」

 もちろん、それらは大きな武器です。


 でも、仕事として活動していくのであれば、それと同じくらい、

 「この人なら安心して仕事を任せられる」

 と思ってもらうことが大切です。


 では、忙しい人はどうすればいいのでしょうか。答えは、「忙しくならないこと」ではありません。忙しい自分でも対応できる「仕組み」を作ることです。


 「朝起きたら連絡を確認する」「移動中に確認する」「仕事が終わったら確認する」「重要な連絡は通知を分ける」「確認して〇時までにお返事します」と、まず返事だけでもする。

 自分なりの方法で構いません。大切なのは、「時間があったら確認する」から、「確認する時間を作る」へ変えることです。


 これは連絡だけの話ではありません。練習も、勉強も、SNSも、体調管理も同じです。

 一日は誰にとっても24時間です。その24時間をどう使うのか。何を優先して、何を後回しにするのか。何を自分でやって、何を人に頼むのか。

 そして、限られた時間の中で、どうすれば自分にとって本当に大切なことを守れるのか。

 それを考えることも「何者か」になるための大切な能力なのかもしれません。


 こう考えてみてください。

 「自分に与えられた時間を、どれだけ合理的に、効率的に、そして大切に使えるのかを、神様に問われているのだ」と。


 忙しくても結果を出している人は、暇だからできているわけではありません。忙しい中で、やるべきことを選び、時間を作り、ひとつずつ終わらせています。


 だから、今日から「忙しい」を言い訳にするのをやめてみてください。

 忙しくてできなかったのなら、「忙しかったから仕方ない」で終わらせるのではなく、

「忙しくてもできるようにするには、どうすればいいだろう」と考えてみてください。


 その問いを持つだけでも、行動は少しずつ変わっていきます。これから先、もっと活動が広がれば、今より忙しくなるはずです。

 仕事が増えれば、連絡も増えます。覚えることも増えます。会う人も増えます。責任も増えます。


 つまり、「忙しくなくなったら頑張る」では、いつまでたってもその日は来ないということです。

 忙しいから、できない。ではなく、忙しい。だから、どうすればできるかを考える。

 その習慣を、今から身につけてください。

 いつか大きなチャンスが届いたとき、それをつかめる自分でいるために。


 決して忙しいという言い訳をしないようにしてください。

                                               以上



「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十三通目」は2026年9月16日の記事

「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四十五通目」は2026年9月30日の記事