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なるさ 療育学習室

オウム返しへの対応

2019.04.29 04:00

自閉症に特有のオウム返しがあります。

対応方法をどうしようと考えている支援者は多いと思います。

対応に苦慮せずに、「仕方ないかー」と考えている人もいるはずです。

「名前は?」⇒「名前は」

「何色?」⇒「何色」

「あついねー」⇒「あついねー」(文脈はあってますが・・・)

そういう自分も、どうすればいいのか迷ってました。

自閉特有の症状だし、どうしようもできないのかなと考えていました。

中には上手に応答できるようになる子もいるため、

知的や認知能力も関係してるのかなの程度でした。

でも、臨床をしていて、ABAの方法を使うと、オウム返しも矯正できて、

徐々に会話がスムーズになってきたお子さんを何人かみてきました。

1)家庭や生活の中でできる練習

まずは日常の中でできる練習をしましょう。

「ただいま」⇒「おかえり」

「お名前は?」⇒「~です」

などと基本的なパターンを言うことができるかどうかを確かめて、

できていないと練習しましょう。

練習方法は、一人が「ただいま」というと、子どもの側で(後ろがよいかも)大きな声で

「おかえり」と言い、オウム返しさせましょう。

パターンでできるようになると次の2)です。

2)簡単な質問に答える練習

例:「これなに?」⇒「これなに」という子どもに対して、物の名前を言わせたい場合

どうすればよいでしょうか?

玩具(例として、車)を持ち、「これなに」と尋ねます。

即座に、近くに側にいる支援者は「車」と大きな目立つ声で言います。

それをオウム返しさせましょう。

質問もオウム返ししてしまう場合は、どうしましょう。

その時、質問の声を最初は小さく言いましょう。

「車」というだけで褒めて、徐々に質問の「これなに」を大きくしていきます。

オウム返しは練習すると矯正できます。

ただ、コツは必要です。

ターゲットとなる質問や回答方法をできそうなものから選びましょう。