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30代になってからの特撮

負ける気がしねぇ! Vシネ仮面ライダークローズネタバレ感想

2019.01.28 10:24

「平成ジェネレーションFOEVER」で落ち着いた先輩ぶりを披露してくれた桐生戦兎こと仮面ライダービルド


新世界を創造することでみんなを救ったヒーローの物語の続きが描かれます


それこそ今回制作された


ビルドNEW WORLD 仮面ライダークローズ


です。

本編終了後の新世界を舞台に万丈・クローズを主役に置いた物語。


予告では「プロテインの貴公子」と名乗るなどコメディな部分が強調されてましたが、内容はいかなるものか…


本日期間限定上映している劇場で鑑賞してきたので、感想を書いていこうと思います。


(以下ネタバレが含まれます)




一言で言うならば

ヒーローになった万丈の物語

がテーマなのかなぁと思いました。



「ビルド」本編開始当初の万丈は、馬鹿だけど憎めないキャラであったけれど、見知らぬ誰かのために戦うことが出来る「ヒーロー」ではありませんでした。


そんな彼が戦兎や他の仲間たち、(映画などでは)レジェンドライダーと出会うことで愛と平和を掲げるヒーローとしての仮面ライダーになっていきました。


今回のVシネではかつて仮面ライダーに助けを求めるも救われることがなかった馬渕由衣と出会います。


かつて自分のために戦うことに精一杯で助けを求める人を見ようとしてなかったという万丈が今度こそ彼女を守るために闘う姿はまさにヒーローそのものでした。


「俺のヒーローが教えてくれたんだ」


と戦兎を思い出しながら語る万丈を見て、万丈も戦兎に創ってもらった=ビルドされたんだと、改めて「ビルド」が、戦兎と万丈がお互いを創り合って行く物語だったんだなと思いました。


由衣とはラストにはデートに行く仲になりますが、香澄のことは死別を経験し、新世界の自分と幸せに過ごしているから割り切ったんだろうなと考えました。


今回の敵・キルバスですが、エボルトの兄というだけのことはあり、かなりの強敵でした。


やはりこれまで戦兎たちを苦しめてきたエボルトが圧倒されている描写が入っていたのが、キルバスが強敵という印象を強めていました。


ゲームメーカー、黒幕として余裕ある振る舞いをしていたエボルトが本気で苦戦してる姿は新鮮な感じでした。


「人間だからおまえを倒せるんだ」


とキルバスに言い切るエボルトは人間に負け、人間の力を知ったからこその言葉だと思いました。



アクション面ではクローズ・クローズチャージ・クローズマグマと各種クローズが登場し、クローズファンにはたまらないでした。


新フォーム・クローズエボルも仮面ライダーエボルの意匠や能力を使って、万丈の感情の高まりも相まってめちゃくちゃ熱かったです。


ドラゴンのエフェクトと大胆なナパーム爆破が印象的でした。



万丈以外のビルドレギュラー陣も登場も久しぶりにみんなに会え嬉しいものでした


パンドラボックスの影響で人体実験を受けた人だけが記憶を取り戻すという設定は上手いと納得しました。


記憶が戻らなかった内海だけがギャグ担当になってしまっていたのがちょっと寂しかったですが…




全体的に満足いく内容でしたが、ちょっと気になったこともいくつかあります。


ひとつはジーニアスフルボトルの存在です。


新世界の扉を開いた際、消滅したものだと思っていました(平成ジェネレーションFOEVERにもジーニアスフォームは登場しませんでしたし)が今回は当然のように登場し、戦兎がキルバスに襲われた時の浄化や、人体実験を受け新世界でも目覚めることのない由衣の教え子である子どもたちの浄化に使われています。


消滅したのか、してなかったのか、新しく作ったのかその辺が明かされず個人的にモヤモヤしました。


またエボルトはキルバスを倒した後、再び地球を襲うことを予告して宇宙に去って行きましたが、これはハッピーエンドなのか?ほったらかしでいいのかと思いましたね。


真の決着は今後展開されるだろう小説で描かれるんでしょうか?



ちょっと引っかかることもありますが、カッコ良い万丈=クローズが堪能したいという意味では間違いない作品になっていると思います。


期間限定上映の後、2月8日からは各種動画サイトで配信もされるので、劇場に足を運べない方もビルドニューワールドを堪能してください