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聖ヒルデガルト料理研究会

思わず目を見張った

2025.02.10 07:38

「中世ヨーロッパの食生活」という本に、ヒルデガルトのレシピでよく登場するスパイスのガランガルについての記述を見つけて思わず目を見張りました。

ショウガの仲間でありアジア原産の植物ガランガルを、中世の人であるヒルデガルトが知っていたことに驚きであったのですが、この本には、中世後期に北欧諸国でもガランガルが知られていて、冬の寒い時期にはショウガ、ガランガル、コショウやクローブなどの体を温めるスパイスを摂るよう勧められていたと書かれていて、さらに驚きました。

この本には、「現代の料理人のための中世風のレシピ」の章があり、ヒルデガルト料理にも使われるスパイスを使った様々な中世風の料理のレシピが紹介されています。

その中のチキンの赤ワインソース煮のレシピを見ている時に、何年も前のヒルデガルトのお食事会でお出しした料理チキンのリースリングワイン煮ヒルデガルト風を思い出しました。

このお料理には、ヒソップがスパイスで使われていました。

ヒルデガルトは、ヒソップはあらゆる食べ物に使うと役立ち、そのままよりも、粉末あるいは調理して使用した方が有益であると述べています。これを食べていると、肝臓の働きが活発になり、肺の浄化になるので、肉またはラードと一緒に食べるよう勧めています。ただしヒソップは、一緒に水またはワインだけで飲むと、役に立つどころか害になるとも述べています。