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マヤ

三代目❤️夢小説(臣隆編fifth)『想いはあれど…』

2019.01.28 23:00


「薄着だね、寒くないの?」



「私服のセレクトしくった…」



「今日は流石に冷えるぞ」



「鍛えてるからヘーキだよ、早くメシいこーぜ」






少し前を歩く臣を見る。



今年流行りのふわもこコート。



俺の好きなふわもこ…



俺がなんで今夜ふわもこ着てこなかったかって?



…臣はそんな些細なこと、気にもしてないか。






隆二、寒くねぇのかな?



薄いパーカーだけなんて。



風邪引いてもしんねぇぞ。



俺のコート黙って着せてやろうか?



余計なお世話だって言うかな?



そんな取ってつけたような思いやり…



ガラじゃねぇし、やめとくか。





…んだよ、コート貸してくんねぇのかよ。



気が利かねぇのか、照れくさいのか。



うー…寒くて凍えそうだ。





「階段所々凍ってるぞ」



「上から落ちてくんなよ、臣」



足場を確認しながら臣の後を隆二がついていく。





臣の奴…



あやみちゃんにはあんなに自然に手を差しのべて、優しくエスコートしてたのに…



俺にはしねぇんだ。



野郎にはしねぇか?



愛してたら、するだろ?普通…





なんかおかしな感じだよな?



ずっと後ろ歩いてるし、しかめっ面だし。



寒そうだし…





階段を登りきった所で臣が振り向いた。



「なぁ」



「んだよ?」



「前、歩いて」



「なんで?」



「いいから、早く!」



ムスッとして隆二が先に行く。



「臣ってさぁ、やっぱ女の子には優しいよね」



隆二の体をふわもこが包み込んだ。



「え?」



「お前ほんっとにわかりやすい」



「嘘つけ、俺のことなんか何もわかってないくせに」



「わかってるよ」



「どこまで?」



「全部」



「雪の華のジャパンプレミア見て妬いてんだろ?」



「妬いてなんか…」



「風邪引くからコート着ろよ、臣」



「そっか、じゃあそーする」





あっさり引きやがった…



さみ…



あれ?



二人羽織みたいになった…





「うわ!隆二、冷えきってんじゃんか…」



真後ろから臣が隆二をさすり始めた。



「はっきり言わなきゃ伝わんねぇぞ」



「何て?」



「あっためて欲しいって」



臣が隆二の手首を持って歩き始めた。



「臣、メシそっちじゃねぇよ」



「メシまた今度な」



「え?怒ったのか?」



「うん、怒った」



「ちょ…」



「マンションに帰ってすぐにお前をあっためることにした」



「え⁉︎」



「メシも食わねぇで、裸で抱き合うんだ」



臣は隆二の腕を掴んだまま、片手を上げてタクシーを止めた。



行き先を告げて、後部座席に乗り込む。



「ドライバーさん、後ろ見ないでよ」



臣は隆二の頬に手を添えて唇を重ねてきた。



「シャンパンくらいは飲みてぇな」





言葉にしなきゃ伝わらない愛がある。



言葉はなくても、行動で伝えようとする奴もいる。





「熱くなってきた…」



「良かったな」










昨日、通勤電車の広告を見てふと書きたくなった短編です。


ブラックジャックとドロンジョが登場する婚活の広告。


男と女の伝わりそうで伝わらない感情を、それぞれの心の声で綴っているのですが、


なんともお洒落で微笑ましくもあり、臣と隆二にも少し真似してもらいました。


目にされることがあれば、ぜひ読んでみて下さい。





本日は夢小説『NAOTO編』お休みします。


いつもご愛読ありがとうございます。