“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百五通目『支えられているという自覚』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百五通目『支えられているという自覚』
「チーム」という言葉の裏側には、無数の「人生」が呼吸しています。
君はそういうことを考えたことがありますか?
君たちがスポットライトを浴びているその瞬間も、舞台の裏では誰かが自分の時間を削って、君たちの輝きを支えてくれています。
忘れないください。支えてくれるスタッフの一人ひとりに、守るべき生活や家族があり、大切な日常があるのです。
もし君が、誰かに支えられながら「何者か」を目指しているのなら、そこには守るべき「礼儀」が存在します。それは、支えてくれる人の都合に配慮する、という至極当たり前のマナーです。
なぜなら、その支えが途切れた瞬間、君たちの活動のベースは、音を立てて崩れ去るからです。
厳しいことを言うけれど、君が「誰かに支えられている」という自覚を失ったとたんに仲間たちだけでなく、お客さんも一緒になって積み上げてきたものがすべて無に帰するのです。
「自分はグループの一部に過ぎない。支えられているほどのものではない」なんて、甘えた考えは捨ててください。
君は決してグループの一部ではありません。君の振る舞い一つが、グループのすべてを背負っているのです。君が今いるその場所を生かすも殺すも、すべては君の行動ひとつ、覚悟ひとつにかかっているのです。
「支えられている」という幸運が、まだ君の手の中にあるうちに、その恩を言葉ではなく「誠実な行動」で返してほしいです。
君が本当の意味でプロと呼ばれる日を迎えるためには、「支えられているという自覚」と「支えられてきた恩に報いること」は絶対に必要なのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百四通目」は2025年12月17日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百六通目」は2025年12月31日の記事