アジアの香りいろいろ
アジアの香りといえば・・・何をイメージしますか?
エキゾチックな南国のお花?
ハーブなどフレッシュな香草? もしかして、パクチー嫌いですか?
お廟でもうもうと焚かれる線香の香り?
街頭で売っている乾物や煮込まれた生薬の香り?
炊いたインディカ米の香り? コレ、ずばり香港の香りです。
いろんな料理に使われているニンニクやトウガラシのスパイシーな香りかな?
まとわりつくようなウェットマーケットの匂いとか!
人それぞれいろんな香りをイメージされることと思います。
私の友人は、「免税店の香水の匂い!」だって。そりゃ、空港は世界中どこでもその匂いやって!
私はアジアならではの、なんとなく湿った匂いが好きです。
たとえ乾燥しているはずの北京であっても感じるあの湿り気、きっと一人ひとりのヒトから発せられるエネルギーみたいなものが、体にまとわりついてくるようで、快か不快かすぐには判断つきかねる生々しい匂い。まぁ、すぐに自分も溶け込んでしまうんですが・・・。
でも、やっぱりその地で咲く花の香りには引き付けられます。
玉蘭花・・・検索すると別名がたくさんでてきます。香花、白蘭、白緬花、木筆、白玉蘭、望春花、迎春花、木花樹、木蘭花。どれも漢字が美しいではありませんか!
日本語ではハクモクレンらしいのですが、日本で見かけるモクレンよりもずっと小ぶりで繊細な感じのお花です。私がそう思うのは蕾の状態でしか見たことがないからかな。
私がよく出かける香港・台湾ではとてもポピュラーなお花で、街頭でお年寄りが売っていたり、タクシーの中にレイのようにして飾ってあったり、お廟で供物として飾ってあったり・・・。
↓台南のお廟の祭壇より。午後だったので、白い玉蘭花がかなり開いてきています。
香りはジャスミンとかクチナシとかに共通する豪華さの中に、凛とした部分もあって、100%よい香りじゃないでしょうか。非常に強い香りなので、街角で売られていたらどこからともなく香ってくるので見逃しようがない。
かつて生花のままアルコールで抽出しようとしたこともあるのですが、失敗。フレグランスオイルを買ってみたもののこれは明らかに違う・・・。だから長島先生に大陸製の玉蘭花の精油を嗅がせていただいたときに、「ほしい~!!!」って心の底から思いました(*^-^*)
いつか玉蘭花が咲き乱れている場所に行ってみたいなぁ。