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irodori memory

東京と地方の区別をなくしたい。

2019.01.29 13:50

こんにちは。irodoriです。


このサイトの ABOUTページ でも紹介していますが、私は子どもの頃から引っ越しが多く、東京と静岡での生活をそれぞれ人生の半分ずつくらい経験しています。


東京育ちというプライド。

生まれてすぐから10歳まで東京で過ごしていたので(12歳までは千葉。といっても浦安なので、ほぼ東京という感覚。)以前は「自分は東京育ちの人間である」という認識で生きていました。


親の転勤で静岡に引っ越したあとは「早く東京に戻りたい」とずっと思っていたし、静岡大学情報学部を進学先に選んだ理由も「東京への就職率が高い学部だから」という理由でした。(本当は東京の大学に行きたかったけれど、行きたい学部で自分の偏差値に合うところがあまりなかったことと、親の希望もあって地元の国立大学に進学しました。)


大学卒業後は、念願かなって東京の会社に就職。(リーマンショック問題などいろいろありましたが、ここでは割愛します。)

しかし、同じように東京に就職した知人から「やっぱり東京に憧れてたんだね!」と言われたことがあり、そのときは、失礼ながら「一緒にしないでくれ。。」「私は自分が育った街に戻るだけなんだけどな。。」と思ってしまいました。


ただ、子ども時代に育った場所が東京であるとはいえ、両親とも静岡出身で、実家も静岡にあったので(たまたま、私の幼少期の親の転勤先が東京だっただけ)人に出身地を尋ねられると「静岡出身です」と答えざるを得ないというのが、ずっともやもやでした。

自分が静岡人だという自覚はほとんどないし、地元愛みたいなものもない。

かといって、完全に東京の人でもない。

ただ単に「東京で育った」というプライドだけが、大人になるまで強く心に残っていました。


場所にとらわれない新しい働き方。

そして、念願の東京で就職し、ずっと戻ってきたかった街に戻ってきたわけですが、それで「やっぱりここが私の居場所だ!」と実感した。。

わけではなく、大人になって改めて生活してみると、家賃が高かったり、満員電車での通勤が大変だったり、カフェや居酒屋がどこも混んでいて探すのに苦労したり、不便な面もいろいろあるんだなぁと気付きました。(もちろん、電車がすぐ来る、コンビニやスーパーが多くて買い物に困らない、など良い面もいっぱいありますが。)


やがて結婚して婿養子をとったため、親からは「早く静岡に帰ってきてほしい」と言われていたのですが、仕事を辞めて転職する気はなかったので、当面は東京に住んだまま仕事を続けたいと思っていました。


そんなときに出会ったのが、リモートワークという新しい働き方。

在宅勤務やテレワークを取り入れる会社が少しずつ出始めていた頃でした。

家賃の安い静岡に住みながら、単価の高い東京の仕事をする。。とても理想的ですよね。

親が近くに住んでいるのというのも安心できる。

理解のある上司のもと、私はすんなりとリモートワークを開始することができました。


自由に移動できたらいい。

今感じているのは、これだけインターネットが普及しリモートワークが浸透した近年でも、未だに東京と地方の区別をつけたがる風潮が残っているということ。

「東京は早い、地方は遅い」みたいな。(海外から見たら、同じ日本なのに。。)

どっちがいいとか正しいとか優劣をつけずに、お互いに仕事を回し合っていく方が健全なんじゃないかなぁと思います。


昔は「絶対に東京に戻りたい!」と思っていた私ですが、東京育ちというプライドもなく(静岡への地元愛はもともとなく)フラットな状態になった今、場所に特別なこだわりはなく、好きなときに、好きな場所に移動できるのが一番良いと思っています。

ワイワイしたいときは賑やかな場所に行って、のんびりしたいときは静かな場所に行って。


新幹線や飛行機の料金が高すぎるという物理的な問題さえクリアできれば、自由気ままにいろんなところへ行ってみたいです。

いずれ、東京と地方の区別がなくなって、みんなが好きな場所を自由に行き来しながら仕事ができるような時代になったら素敵だなぁと思います。