三代目❤夢小説 『NAOTO編61』
2019.01.29 23:00
着信音が鳴ったのでベッドの上で飛び上がり、慌ててスマホを手にした。
「もしもし?」
『今どこ?』
碧からだ。
「那覇です」
『ちゃんと報告しろよ!』
「…ごめんなさい」
『いつ帰ってくるんだ?』
「明日の夜には…」
『まさか?誰かと一緒じゃないだろな?』
「…私のこと信じられないの?」
『芸能人に誘われて、浮かれてのこのこ付いていく様な女だからな。信用できるかよ』
「……」
『向こうは遊びなんだ。それくらい判断しろよ!いい大人のくせに』
「お母さんは?」
『自分の目で確かめろよ!本気でお袋のこと心配してんだったら飛んで帰ってくんだろ?』
「無茶言わないでよ…ここ沖縄だよ!飛行機が欠航してたらどうしようもないでしょ」
『お前…今度他の男と一緒にいるとこ見つけたら、タダじゃおかないからな』
「……」
『返事は?』
「眠いの、切るよ」
『また後で電話する』
「今夜はもう掛けてこないで!」
『はぁ?ふざけんな!』
プツ……ツーツー……
まりあはスマホの電源を落とした。
酷い時には夜中の間、ずっと着信音が鳴ってる時もある。
スマホをデイバッグの中にしまって、またベッドに潜り込み、自分の肩を抱いた。
小刻みに震えている。
『向こうは遊びなんだ』
碧の心無い言葉が心に刺さる。
ーなおちゃんはそんな人じゃない…
ーでも、これ以上は親しくなっちゃいけないんだ…
碧についた嘘で、罪悪感に苛まれる。
先程までの幸せな時間が夢のように思える。
ー夢なら覚めないで!
バスルームから直人が出てきた。
「まりあ、起きてる?シャワーあいたよ」
碧とは真逆の、優しい声が聞こえた。
ーどうか、夢なら覚めないで…
つづく