北条幻庵
2025.02.02 15:00
ほうじょう げんあん
相模北条家一門。
北条家の初代当主、北条早雲の末子。
早雲が晩年の頃に生まれた子で、幼いころから仏門に入る。
諱はなく、もとの法名は長綱。
2代目当主・氏綱のころに、箱根権現(箱根神社)の別当となり長綱を名乗った。
幻庵は合戦にも一軍を率いて参陣している。
3代目当主・氏康の代では、川越城の戦いで北条綱成とともに籠城をしていた。
晩年のころは高齢の為に隠居しており、このとき幻庵宗哲を名乗っている。
小田原征伐が起こる前、北条家の最盛期に没している。
初代の早雲から5代目の氏直まで、長きに渡って北条家に仕えてきた幻庵は一族の長老的存在だった。
家中でも最大の領地を有していたという。
幻庵の生没年は不明ながら、90歳近く生きたとされる。
幻庵は馬の鞍や庭園造りなど、多彩な手芸に通じていたという。
幻庵が造った尺八は「幻庵切り」と江戸時代にもてはやされた。
また幻庵が嫁ぐ娘に、武士の妻としての心得を説いた「幻庵覚書」が伝わる。