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映画『室町無頼』の原作を読み終えました

2025.03.08 08:36

1461年 室町時代、応仁の乱前夜
日本で初めて、武士として一揆を起こした者がいた

今年の1月に公開された戦国アクション映画『室町無頼』の原作、上下巻を読了!

映画では大泉洋さんが演じている主人公、土一揆の頭領の蓮田兵衛、そして、堤真一さんが演じている、兵衛の悪友で傭兵・足軽大将の骨皮道賢!

この2人は実在の人物だそうだけど、史実にはほぼ残っていない中で、これだけ鮮やかに描く筆力に圧倒されました。

そして、その2人に拾われた孤児の才蔵。彼を凄腕の棒術使いにするために達人のおじいちゃんに預けるのですが、そのおじいちゃんのセリフがいわゆる武術・武道で言うところの脱力。。。

「ほどよい加減に、腕や肩、腰の力を抜く。百ある力を八十から六十くらいにまで抑え、敢えて残りの力は溜めておく。ただし、棒を繰り出す速さは常に百じゃ。速さと力は違う。ここを心得よ。その力でも棒先に自らの重みを乗せ、的確に突けば、敵は倒れる。さらには次の攻撃に、余力を持って臨める。長引く戦闘にも疲れが溜まりにくくなる」

僕がなかなかできないやつですね。

それにしても戦国時代へと続くきっかけとなった応仁の乱前夜の京都はほんとカオスです。そんな世界に身を置いたら、生き残れる気がしません。それと比較して、今の世のなんと楽なことか。。。何をやったって飢えて死ぬわけでも、槍で刺されるわけでも、刀で斬られるわけでもない。

この時代に生きていることに感謝すると同時に、もっとやってやろう!と思わされる、コロンボのおしゃれカフェの午後のひと時です。