「何もしたくない」フェーズに必要なこと
突然やってくる無気力状態、
今までやれていたことが
やれなくなる、
「何もしたくない」というフェーズは
本当の自分を取り戻す旅のはじまりです。
以前にも、
女性性解放について記事にしましたが
女性にとってこのフェーズは
本当の意味で女性性を開花させ
統合に向かう準備段階ともいえます。
とはいえ、
目に見えない領域の話だけでは
浮ついてしまいますし、
この時期こそ身体に根を下ろし
地に足をつけた生き方へとシフトする
絶好のチャンスだととらえてください。
まずは、
「何もしたくない」という心の叫びを
罪の意識をもたずに受け入れてほしいのです。
この時期は、
身体が鉛のように重くなり動けないし、
常識や社会の流れとは切り離され
奈落の底に就きとされるような感覚です。
周りと距離を置くことや
心を閉ざしがちになることもあるでしょう。
身体が思うように動かない、
猛烈な眠気に襲われることもあるでしょう。
表面上は退行しているように見え、
自分自身でも
先が見えない不安に押しつぶされそうですが
精神はそれとは逆で急速に進化をしています。
これまでの人生経験で
未完了となっているゴミを回収する時期、
価値観の崩壊と再構築がされているのです。
そして、
「何もしたくない」フェーズに必要なこと、
それは目の前のことに対して
「自分で選んで決めること」です。
日常の中のどんな些細なことでも
自分で選んで決める、
それは意志の力を取り戻すことです。
そこにはもちろん、
「何もしない」「やめる」などの
選択もあり得るでしょう。
何をしているかは重要ではなく
その行為に自分の意志があるかどうかです。
「何もしたくない」は
「今までと同じではいられない」ということ。
他人の意見や情報よりも
自分の身体感覚を優先することが求められます。
自我の崩壊そして再生のプロセス、
これからどんな自分でどう生きるかという
意志を取り戻す貴重な時期なのです。
だからこそ、
過去の自分や思い出にしがみつくことを
断ち切る勇気も必要になります。
無気力状態にいながらも
その流れを受け入れ、
意図的に意志の力を取り戻そうとすれば
停滞期をそれほど深刻にならずに抜け出せます。
どんな状態にあっても必ず変わる力を
わたしたちはもっています。
辛くて苦しい時期ほど
地道な修練と忍耐が試されますが、
そのプロセスを
可能な範囲で理解していれば
無気力な自分を許容できますし、
その暗闇は必ず終わるときを迎えます。
そのときには自然と活力が溢れ
やりたいことに向かう自分になれています。
Hatsumi/Bodymaster