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渡辺音楽教室

ジャッキーチェンとベストキッド

2019.01.31 10:52

ジャッキーチェンのベストキッドを観たことありますか?ベスト・キッドというアメリカ映画のリメイク版(2010年公開)です。

私が子供のころは、ブルースリーの「ドラゴンへの道」シリーズが大人気でよくテレビで見ていましたが突然のブルースリーの訃報の後、彗星のように登場してきたのがジャッキーチェンです。コミカルなストーリーと演技、悪役のカンフーの達人を倒すための修行のシーンは当時ブームとなり少林寺など様々なカンフー映画の火付け役となりました。

時代とともにジャッキーの映画もスタイルが変わっていきます。2010年登場したこのベストキッド リメイク版でジャッキーは、アメリカから来た少年にカンフーを教える先生役に扮します。

この映画のある場面が気になりDVDで3・4回ぐらい借りて目に焼き付けたことがありました。今ではなんで気になったか理由もはっきりしているのでもう一生忘れることはないほどです。

この映画のどこが気になるかって?

それは、少女のバイオリンの弾き方でもショパンのノクターン遺作(バイオリンバージョン)でもありません。

カンフー道場の少年たちにいじめを受けるようになったアメリカ人の少年にジャッキーがカンフーを教える場面です。

ジャッキーは、少年からの懇願にしぶしぶカンフーを教えることを承諾します。

喜々としてカンフーを習いに来た初日、ジャッキーはある課題を少年に与えます。

それは、上着をハンガーに掛け、取り、着て、脱ぎ、落とし、拾い、そしてまた掛ける、という動作を繰り返させるというナチさながらの修行でした。

何日も何日もなんの説明もなく同じ繰り返しが続き少年はついに切れてしまいます。その時、ジャッキーとケンカのような状態になり攻撃をしようとしたところ少年は、自分の動きが各段によくなっていることに気づき初めて修行の意味を理解します。

何かとても日本っぽいというか東洋っぽいというか。現代でこういう教え方をしたら今のこどもたちは耐えられずすぐ辞めてしまうのではないでしょうか。

でも昔はこれが良かった。修行で繰り返すなかで極意は自ら気づくものだ、というのが美徳だったのですね。

上着をハンガーに掛ける、取り、着て、脱ぎ、落とし、拾う時、服の重さを感じる。服の形状を感じてスムーズに腕を通す。力を入れすぎて腕やひじ、指が引っかかってしまわないか注意を払う。最小必要十分の力で立つ。拾う時の姿勢、膝を使っているかどうか。等々、注意できることはたくさんありますが、こういう何気ない日々の動作を気を付けることこそ大切だという教訓なのですね。

ちなみにオリジナル映画の修行課題は、「ワックスがけ、ペンキ塗りなどの雑用」でした。そういえばオリジナルもテレビで見た記憶があります。

こういう精神は、雀鬼 桜井章一さんの平常心に通じるものがあります。桜井さんの著書に出会ったのは40代だったのですが、目に留まったのは偶然ではなかった。と今考えるとそう思います。

今では日々の動作でいろいろ注意を払って行動できるようになっています。上手くできるということではありませんがそうなるよう努力しています。

またピアニストでもあるので左右対称であるということに結構、注意を払っています。歯磨き、ぞうきんがけ、掃除機、アイロンなど、片方が疲れたらもう片方でという動作を繰り返すと片方休めてトータルでは動作が途切れなく続けることができるんですよね。

ジャッキーさんは60代ですが、まだまだ映画出演も続きお元気なようです。私も見習わなくては。

永遠の少年―ジャッキー・チェン自伝

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784478068281

2019年1月31日 志木市中宗岡 渡辺修司