相続対策でアパートを建てる際の注意点
2019.01.31 12:51
皆さんこんにちは!
数年前に相続税の改正が行われ、増税となりました。
不動産は相続と密接に関わってくるのでかなり注目されました。
土地を所有している方は、不動産業者から様々な提案を受けていると思います。
アパートを建てることによる税金面のメリットですね。
現金で持っておくよりも、建物を建てたほうが評価額が下がるですとか
借入をしてアパートを建てれば、債務は相続財産から控除できるといった話です。
たしかに上記のことは一理ありますし、やり方を間違えなければ有効でしょう。
しかし、アパートを建てる上でそれ以上に大事なことがあります。
そもそも賃貸需要が強いのか?ということです。
おそらく、建築をするときは満室で稼働した場合のシミュレーションで計算します。
新築プレミアムが乗った、高い家賃設定です。
もちろん、ずっとその家賃がもらえるはずはありません。
古くなっていけば家賃を下げなければ空室も埋まらないでしょう。
いちばん悲惨なのは、賃貸需要のないところに物件を建ててしまうと
条件をよくしても入居が決まりません。
一度建てたアパートは移動することはできませんし
取り返しのつかない事態になってしまいます。
そういうことにならないためには、相続税対策だけを考えるのではなく
建てた後に賃貸経営が成り立つのかを予測してから行動すべきです。
もし、相続対策でアパートの建築を勧められている方がいたら、
一度立ち止まって考えて頂くといいと思います。